不動産経済研究所は16日、2015年1月の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、1月のマンション新規発売戸数は前年同月比8.1%減の1,679戸となり、2カ月ぶりに前年を下回った。なお、前月比では82.1%減と大幅に減少した。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2013年1月~2015年1月(出典:不動産経済研究所Webサイト)

地域別発売戸数は、東京都区部が674戸(全体比40.1%)、都下が274戸(同16.3%)で、東京都のシェアは56.5%。このほか、神奈川県が432戸(同25.7%)、埼玉県が113戸(同6.7%)、千葉県186戸(同11.1%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は1,258戸。月間契約率は前月比5.0ポイント上昇の74.9%で、好不調の分岐点とされる70%を2カ月ぶりに上回った。なお、前年同月比では3.7ポイント低下した。

地域別契約率は、都区部が73.7%、都下が73.7%、神奈川県が79.2%、埼玉県が67.3%、千葉県が75.8%となった。

1戸当たり平均価格は4,455万円で、前月比では567万円(11.3%)の低下、前年同月比では182万円(3.9%)の低下。1平方メートル当たり単価は63.9万円で、前月比では7.1万円(10.0%)低下、前年同月比では2.1万円(3.2%)低下した。

即日完売は59戸(全体比3.5%)で、フラット35登録物件戸数は1,516戸(同90.3%)。1月末現在の翌月繰越販売在庫数は5,564戸で、前月末比で478戸の減少。2015年2月の発売戸数は3,000戸を見込んでいる。