三菱東京UFJ銀行はこのたび、5日付でスリランカ民主社会主義共和国(以下スリランカ)の最大手国営銀行であるセイロン銀行(Bank of Ceylon、以下BOC)と、スリランカ及び日本における幅広い金融サービス分野についての相互支援を目的とした包括的な業務提携に関する覚書を締結したと発表した。

BOCは、1939年に設立され、スリランカ政府が100%出資をしている同国最大手の国営銀行。総資産規模で首位、店舗数も571(2014年9月現在)とスリランカ最大の店舗網を有し、商業銀行業務のほか、関連会社も含め、法人・個人向けにリースファイナンス、クレジットカード業務等の幅広い金融サービスを提供している。スリランカは、2009年の内戦終結以降、復興需要や観光産業の伸張から高い経済成長を実現しており、国内でのインフラ投資も活発化しているという。また、国内政治社会情勢の安定を背景に、質の高い労働力、地理的優位性、親日的な国民性、豊富な観光資源といったスリランカの特色や、インフラ整備関連のビジネス機会に注目する日系を含めた海外企業が増えている状況にあるという。

三菱東京UFJ銀行は、2014年8月に業務提携の覚書を締結したスリランカ投資委員会を通じて、顧客へ同国の投資環境情報の提供などを行ってきた。今後は、BOCとの本業務提携を加え、スリランカに対する国外からの積極的な直接投資の促進に寄与するとともに、同国への投資・進出を検討している顧客への支援を充実していくとしている。