JR東日本仙台支社・新潟支社は、4~6月に開催される大型観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(ふくしまDC)に合わせ、磐越西線で485系の快速列車やSL列車などの臨時列車を運転する。

485系の快速「あいづライナー」。3月のダイヤ改正で運転取りやめに

磐越西線は郡山~新津間を結ぶ175.6kmの路線。郡山~喜多方間は交流電化され、現在は485系の快速「あいづライナー」(郡山~会津若松間)が運転されている。しかし車両の老朽化にともない、3月のダイヤ改正で運転取りやめに。喜多方~新津間は非電化区間で、快速「あがの」(会津若松~新潟間)をはじめ、新津駅から新潟駅へ直通する列車も多い。

ふくしまDC開催に合わせて運転される485系の快速「あいづ号」は、現在の快速「あいづライナー」とほぼ同じ時刻で、郡山~会津若松間を1日3往復運転。「定期列車719系4両を485系6両に変更」した上で、4月3日以降の金・土・日曜日(4月10~12日・6月12~14日を除く)と、4月29日から5月10日までの毎日運転されるという。「あいづ1号」は5月2~6日に喜多方駅まで延長運転を行い、あわせて喜多方発会津若松行の臨時快速列車も運転される。

郡山~会津若松間では、4月18・19日に快速「SL福が満開ふくしま号」も登場。旧型客車(5両)を蒸気機関車D51形が牽引し、郡山駅8時50分発・会津若松駅11時26分着、会津若松駅13時55分発・郡山駅17時8分着で運転される。なお、4月下旬以降、同区間に「走るカフェ」がコンセプトの列車「フルーティア」(719系2両)もデビューする予定。時刻など詳細は改めて仙台支社から発表されるとのこと。

磐越西線にC61形牽引の臨時列車も(写真は2013年撮影)

会津若松~新潟間では、従来の「SLばんえつ物語」に代わり、さまざまな客車・機関車を組み合わせた臨時列車が運転される。4月4・5日に運転される快速「福島DCオープニング号」は、「ばんえつ物語」客車(7両編成)をディーゼル機関車DE10形が牽引。4月11・12・25・26日には同じくDE10形牽引の快速「DL青い12系客車号」が運転され、青い12系客車(6両編成)が使用される。

5月には、高崎支社所属の蒸気機関車C61形が磐越西線に初登場。「ばんえつ物語」客車を牽引し、快速「C61ばんえつ物語」として土日祝日を中心に運転される。6月以降、快速「DLばんえつ物語」が土日に運転され、「ばんえつ物語」客車をDE10形が牽引。6月28日のみ、列車名が「福島DCファイナル号」(客車・機関車は「DLばんえつ物語」と同じ)となる。

会津若松~新潟間の臨時列車は、いずれも従来の「SLばんえつ物語」とほぼ同じ時刻・同じ停車駅で運転。C57形180号機が牽引する「SLばんえつ物語」については、7月18日からの運転再開が予定されている。