JR高崎駅4・5番ホームで20日、快速「SLググっとぐんまみなみ」「SLググっとぐんま碓氷」のSL同時発車セレモニーが行われた。

C61形20号機・D51形498号機牽引のSL列車が、同時刻に高崎駅を発車

JR東日本高崎支社では、C61形20号機が復活した2011年以降、高崎駅から上越線水上方面、信越本線横川方面へのSL列車の同時発車を毎年実施している。今年は、「ググっとぐんま観光キャンペーン」(10月1日~12月31日)開催に合わせて実施された。

セレモニーが行われた20日、高崎駅のホームや駅周辺は多くの鉄道ファンで埋め尽くされた。9時30分すぎ、D51形498号機牽引の快速「SLググっとぐんま碓氷」(12系客車5両編成、DD51形842号機も連結)が4番ホームに入線。続いて5番ホームに、C61形20号機牽引の快速「SLググっとぐんまみなかみ」(レトロ客車6両編成)が入線した。

「ぐんまちゃん」をはじめ、上越線・信越本線沿線のご当地キャラクターも集結!

この日のために、SL列車が走る沿線のご当地キャラクターや、高崎市内の園児らも高崎駅に。「ぐんまちゃん」(群馬県)と「おいでちゃん」(水上温泉)は駅長姿で登場した。セレモニーではJR東日本 高崎支社長の江藤尚志氏が、「この2台のSLで、群馬の旅を皆さんにも味わっていただきたい。SLを初めて見る子供たちにも、『こんな大きな機関車が、石炭でどうやって走るのだろう?』と興味を持ってもらい、将来は鉄道ファンになってもらえたら幸いです」と挨拶。ご当地キャラクターによるダンスも披露された。

快速「SLググっとぐんまみなかみ」「SLググっとぐんま碓氷」は9時56分、高崎駅長、高崎副駅長、ご当地キャラクターらの出発合図で高崎駅を発車。汽笛とともに煙を噴き上げてゆっくり動き出し、「SLググっとぐんまみかみ」は上越線水上方面へ、「SLググっとぐんま碓氷」は信越本線横川方面へ、それぞれ旅立っていった。