俳優の反町隆史、谷原章介、女優の松岡茉優が23日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われた、土曜ドラマ『限界集落株式会社』の取材会に出席した。

ドラマ『限界集落株式会社』の取材会に出席した松岡茉優、反町隆史、谷原章介(左から)

黒野伸一の同名小説(小学館刊)を実写化した同ドラマは、農業での村おこしに挑む人々を描いた作品。美穂(松岡)が暮らす人口50人ほどの止村は、廃村の危機にさらされる限界集落。そんな村に、有機農業の失敗で多額の借金をつくり、家族を置いて逃げていた父親の正登(反町)が戻ってくる。そこへ、怪しげな経営コンサルタントの多岐川(谷原)が現れ――というストーリーで、ドラマは31日(毎週土曜 21:00~)に放送スタート。

主演の反町は、「四季を感じながら撮影できました。他局じゃできない骨太な作品。画がきれいで、それだけでも見応えのある素晴らしい作品になった」と胸を張ってアピールし、谷原は、地方の現状を取り上げた内容に「先行き不透明な日本をどうしていくかという大きなテーマも包括している。僕ら下の世代がもっと元気にならないといけないと思った」と考えるものがあった様子。一方、ヒロインを務めた松岡も、日常生活で食を意識するようになったといい、「生きるために作って食べるということを同世代に伝えたい。『いただきます』ってちゃんと言ってもらえるようなドラマになったと思う」と真剣な表情を見せていた。

また、現在、2児の父親でもある反町が「有機野菜を食べさせたいとか、食の安全性は興味があった。撮影中は野菜を家に持って帰ってたんですが、美味しいという実感があり、自分は今"何"を食べているのかということを大切にしたいと感じた」と話すと、今月、妻が第6子を妊娠していることを発表したばかりの谷原も、「地元野菜は、見た目は良くないけど味が濃い。スーパーでは見た目ばかり重視されているが、消費者が変えていかないと」と同調。そんな2人は、ファッションモデルだった10代の頃からの仲間ということもあり、谷原は、「反町くんとはプライベートで遊んだりする仲じゃなかったけど、20数年を経た戦友といいますか。再会して一緒に仕事ができてうれしい」と感慨深げに語っていた。