伊藤忠商事は20日、タイのCharoen Pokhand Group(チャロン・ポカパングル―プ、以下CPG)と共同で、中国最大の国有企業グループCITICに約1兆2,040億円を出資し、資本提携すると発表した。

伊藤忠商事とCPGが折半出資するChia Tai Bright Investment(以下、CTB)が、2015年10月までにCITICの株式約20%を取得する。CITICは、伊藤忠商事とCPGというアジア有数のコングロマリット(複合企業)との協業により、新しい事業分野への知見や専門性を培うことができる。また、伊藤忠商事とCPGは、CITICへの出資を通じて中国の成長に伴う数多くの事業機会に参画可能となるという。

伊藤忠商事代表取締役社長の岡藤正広氏は「今回の提携が日本と中国またアジア域内各国との更なるビジネス発展に寄与することを期待しています」とコメントしている。

CITICは中国最大のコングロマリットで、株式の78%を北京のCITIC Group Corporationが保有する。事業領域は中国国内外で、金融サービス、資源・エネルギー、製造業、不動産・インフラ事業、設計・建設請負など多岐にわたる。多くの分野で業界トップに位置し、各業界への深い理解と高度な専門知識を備え、中国の継続的発展から来るビジネスチャンスを掴むことができるという。従業員数は約12万人。