行政書士ADRセンター東京では2月27日、地域猫問題の解決方法を共に考えるための「地域猫シンポジウム2015」を開催する。

地域猫団体が抱える問題や課題を共に考える

「地域猫」とは、特定の飼い主が存在せず、有志の地域住民たちの協力によって世話や管理をされている猫のこと。有志の地域住民たちによって地域内の猫の世話や管理を行い、猫の数を統制することによって、地域住民とのトラブル抑制を目指すことを「地域猫活動」という。

しかし、「地域猫活動」については、野良猫にただ餌やりをするだけの活動と誤解されるなど、地域猫団体と住民との間でのトラブルも増えている。また、野良猫の虐待や不審死事件など、猫に関するトラブルは地域住民にとっても大きな問題となっている。

今回、同センターでは地域猫団体が抱える問題や課題を共に考え、調停(ADR)による解決を提案するためのシンポジウムを開催する。前半には、「渋谷区動物愛護推進ネットワーク」や「東京キャットガーディアン」などが、実際に地域猫団体が抱えているトラブルや解決に至った事例の発表を行う。

後半には、同センター東京による模擬調停を実施する。模擬調停では、地域猫に関する架空の事件を題材に、当事者が調停人のサポートを受けながらトラブル解決を図っていく一連の流れを公開する。

同シンポジウムの会場は、行政書士会館(東京都目黒区)。参加費は無料。参加申込みは、同センター東京ホームページの専用フォームで受け付ける。