BIGLOBE『AndroidOS搭載スマートウォッチ』

超小型の通話可能なスマートウォッチの試作モデルをBIGLOBEが展示出展。Android4.2.2を搭載する腕時計型の本体には、MicroSIMを内蔵している。本体にマイクやスピーカーも搭載しているので、通話や着信も可能となっているのが最大の特徴。

ディスプレイサイズは1.7インチで、解像は220×176という独自企画のため、GooglePlayなどで提供されているアプリは、試作機の段階では使用できず。回線はドコモのMVNOを使用し、通信方式も3GのWCDMA HSDPAのみとなっているため、4G LTEの通信も不可となる。Wi-FiやBluetooth、GPSなどを搭載しており、Bluetooth接続を使えばヘッドセット・マイクなどを使って通話も可能となっている。

本体は、SIMロックがかかっていないため、通信方式に対応しているSIMを指すことで使用可能。ただ、SIMを交換するためには実機を開封する必要があり、防水性などが失われる可能性があるため注意が必要。とはいえ、SF作品に登場するような腕時計が現実のものとなるかもしれない。発売時期や本体価格、料金プランともに未定。

BIGLOBEの音声通話機能搭載のスマートウォッチ。アームバンド以外にもキーホルダーとして利用可能

通話をしてみたが、小型のため通話できないこともないが音質などはかなり悪かったので、ヘッドセットを使った利用が必須かも

使用されているAndroidは4.2.2。製品版ではAndroid4.4になっている可能性も

UNION TOOL『myBeat WHS-1/WHS-2』

細田守監督のアニメーション映画『サマーウォーズ』で登場したような心臓の状態をリアルタイムでモニターし、異常があれば知らせてくれるウェアラブルガジェット『myBeat WHS-1/WHS-2』。こちらは左胸に装着して、心拍や体表温の計測などを行い、連動アプリから心臓の異常などを知らせる医療目的にも期待できる。そのほか、到底の波形から導き出される情報から、居眠り運転防止などにも役立つという。

現行の製品は2種類あり、ボタン電池で11日間の連続使用が可能な『WHS-1』は、PCとのデータリンクが可能で、2.4GHz帯のWi-Fiを搭載。充電式リチウムイオンを搭載する「WHS-2」は、満充電で約40時間の連続使用が可能で、こちらはスマートフォンやタブレットとのデータリンクにBluetoothを使う。会場では、新潟にいるスタッフが実際に使用している情報がリアルタイムで表示されており、今後の高齢者医療の現場での活躍を期待が期待される。

電池タイプの『myBeat WHS-1』。重量は電池を入れた状況でわずか13g

バッテリータイプの『myBeat WHS-2』の重量は13.7g

『myBeat WHS-1』から送られたデータをPCで受信したデータを表示。心拍数と体表温のほかに心拍周期や体動なども検知可能

新潟にいるスタッフが身につけた『myBeat WHS-2』のデータをスマートフォンで受信して表示する実演も

帝人/関西大学『ポリ乳酸 圧電ファブリック』

帝人と関西大学による産学協同プロジェクトから生まれた『ポリ乳酸 圧電ファブリック』は、変形すると圧電信号を発する新繊維。これまでは金属線を埋め込んだ繊維などが使われていたが、この素材を使用すれば、普通の布と変わぬ着心地で体の動きのデータを取ることができる。

現在点では開発段階にあるが、実際にロボットを遠隔操作の実演や手袋に埋め込むことでPCのマウスカーソルの操作の実演が行われていた。開発を担当した関西大学システム理工学部の田實教授は「これまでは実現するのが難しかった人間の手の繊細な動きをロボットに遠隔操作することなどが可能になるので、遠隔医療や災害救助などでの実用化を目指していく」と語っていた。

『ポリ乳酸 圧電ファブリック』を埋め込んだ革ジャンを使ったロボットの遠隔操作の実演。革ジャンの情報はスマートフォンのWi-Fi機能を使って送られていた

『ポリ乳酸 圧電ファブリック』の使用例として枕やミトンなどが展示されていた

ソニーモバイルコミュニケーションズ「SmartWatch 3」

「ウェアラブルEXPO」の展示会場とは別に、ソニーモバイルコミュニケーションズがプレス向けに『SmartWatch 3』を使用した6つのデモンストレーションも展開されていた。ここから紹介したいのは、京商のスマホ用コントロールシステム「iReceiver」を搭載したRCカーを操作するオフィスタンデムの『RC Commander(仮)』。スマホと『SmartWatch 3』を連動することで、手の動きに合わせて前進後進、ハンドリング操作が行える。車載カメラからの映像をスマートフォンで受信も可能。

もう一つ操作系として展示されていた、スマホで操作できるラジコン戦車『ポケットアーマー i-driver』を、『SmartWatch 3』を付けた手の動きで操作する京商の『ポケット・アーマー操作アプリ(仮)』。手の動き以外に音声命令も可能となっている。操作が可能な戦車は複数に指令を出すことができ、並列走行や一斉射撃といった戦車戦の醍醐味を味わうことができる。

このほかにも、トヨタの『Vehicle Date Visualizer』に準拠した車両の速度とエンジン回転数を「SmartWatch 3」上で確認できる「Vehicle Date Viewer(仮)」や、楽天がサービスを提供する「楽天GORA スコアカウンター」のスコア入力を『SmartWatch 3』で行う『楽天GORA スコアカウンター~Android Wear対応版~(仮)』、スマホのロックを手首の動きで解除するソニーモバイルコミュニケーションズの『フリフリアンロックアプリ(仮)』、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発するスマホやタブレットを使った学習用アプリと『SmartWatch 3』を連携させて、遠隔地からアドバイスやメッセージを送る『開発中の世界算数家庭向け版(仮)』が展示されていた。

ソニーモバイルコミュニケーションズの『SmartWatch 3』は、一般展示は行わずプレス向け発表に

『SmartWatch 3』のアクセサリーも展示

オフィスタンデム『RC Commander(仮)』

京商『ポケット・アーマー操作アプリ(仮)』

オフィスタンデム『Vehicle Date Viewer(仮)』

楽天『楽天GORA スコアカウンター~Android Wear対応版~(仮)』

ソニーモバイルコミュニケーションズ『フリフリアンロックアプリ(仮)』

ソニーコンピュータサイエンス研究所『開発中の世界算数家庭向け版(仮)』