ソニー生命保険は1月16日、全国の20~59歳の男女を対象に行った「ライフプランニングに関する調査」の結果を発表した。調査は12月16日~17日、インターネットリサーチで実施、1,000名の有効サンプルが集計された。

生活不安を感じること、20代の5人に1人が「家族を持てない」

「最近、どのようなことに生活不安を感じるか」(複数回答)

最近、どのようなことに生活不安を感じるか聞いたところ、最多回答は「家計・経済状態(賃金水準や資産状況など)」で62.6%となった。

年代別にみると、「老後の生活設計」は上の年代ほど割合が高く(20代26.8%、30代37.6%、40代46.0%、50代58.4%、以下同順)、「雇用状態」は下の年代ほど割合が高い(40.8%、36.0%、28.0%、20.8%)結果に。また、「家族を持てない不安」を抱える人が20代では19.6%で、5人に1人の割合だった。

いつごろ「結婚」「出産」「マイホーム購入」したい?

「結婚、出産(第一子の誕生)、マイホーム購入について、いつごろしたいと考えているか(または考えていたか)」(単一回答)

続いて、「結婚」「出産(第一子の誕生)」「マイホーム購入」について、いつごろしたいと考えているか(または考えていたか)を聞いた。

「結婚」についてみると、最多回答は「25~29歳」で27.1%。次に、「出産(第一子の誕生)」についてみると、結婚同様、最多回答は「25~29歳」で23.9%だった。「マイホーム購入」についてみると、「30~34歳」が最も多く17.1%、次いで「35~39歳(30代後半)」が13.3%で続き、合計した30.4%が30代でのマイホーム購入を考えている(いた)結果となった。

また、「考えていない/いなかった」は、「結婚」で29.2%、「出産」で38.4%、「マイホーム購入」で52.3%となっている。年代別にみると、「考えていない/いなかった」割合は、いずれの項目においても、若い年代より年齢が上の年代のほうが高くなった。「若い年代のほうがこれらについて考えている傾向がみられましたが、先行きの見えづらい現代の世相が反映された結果なのかもしれません」と調査では分析している。

ライフプランニングのきっかけは?

「どのようなことがきっかけになって、ライフプランニングを行ったか」(複数回答)

ライフプランニングについて聞いたところ、ライフプランニングを行ったことがある人の割合は77.9%となった。

どのようなことがきっかけになってライフプランニングを行ったか聞いたところ、最多回答となったのは「結婚」で37.5%、次いで、「就職・社会人生活」24.5%、「出産」22.1%、「子どもの成長・進学」18.2%が続いた。ライフイベントを迎える時期が、ライフプランニングのきっかけになりやすいようだ。

男女別にみると、「出産」(男性15.9%、女性28.1%)や「子どもの成長・進学」(男性12.2%、女性24.1%)では女性のほうが10ポイント以上高くなり、「親の老い(退職や介護など)」(男性8.3%、女性17.5%)でも女性のほうが高くなった。子どもや親がきっかけとなりライフプランニングを行うのは、男性よりも女性に多いという実態が明らかになった。

ライフプランニングを相談する相手は?

「ライフプランニングを誰に相談したか」

ライフプランニングについて、相談できる相手がいるか聞いたところ、「いる」と回答した割合は42.4%で、相談できる相手がいる人は半数以下となった。

誰に相談したか聞いたところ、最も多かったのは「配偶者・恋人」(27.6%)だった。以下、「親」(23.1%)「友人・知人」(16.2%)「兄弟姉妹」(9.1%)と、身近な家族や友人が続き、5位に「保険会社の営業の人」(8.6%)、6位に「フィナンシャルプランナー」(8.2%)が入った。他方、「誰にも相談していない」との回答は41.5%だった

専業主婦か共働き、どちらを選びたい?

「もしもそのほかの条件が全て同じならば、どちらを選びたいと思うか」(各単一回答)

さらに人生観について探るべく、対照的な2つの生き方を提示し、もしもそのほかの条件が全て同じならば、どちらを選びたいと思うか聞いた。

まず、「高収入だが、友人・家族との時間が少ない人生」=お金重視派か、「低収入だが、友人・家族に囲まれた人生」=絆重視派かを聞いたところ、お金重視派は39.2%、絆重視派は60.8%で、絆重視派が多数派となった。

次に、「働かなくても生活に困らない人生」=働かなくてもよい人生派か、「天職をみつけて成功を収める人生」=仕事で成功する人生派かを聞いたところ、働かなくてもよい人生派は53.5%、仕事で成功する人生派は46.5%となり、働かなくてもよい人生派が多い結果となった。

また、「専業主婦世帯」か「共働き・家事分担世帯」かについては、専業主婦世帯派が44.8%、共働き世帯派が55.2%となり、共働き世帯派が多数派に。「都会暮らし」か「田舎暮らし」かについては、都会暮らし派が56.2%、田舎暮らし派が43.8%で、都会暮らし派が多い結果となった。

人生で絶対に避けたいと思う失敗は?

「人生で絶対に避けたいと思う失敗」(複数回答)

人生で絶対に避けたいと思う失敗を聞いたところ、上位3項目は、「詐欺に遭う(振り込め詐欺など)」(48.9%)「もしものとき(死亡・対人事故・火災・失業など)、自分や家族が経済的に貧窮」(47.1%)「欠陥住宅の購入」(45.6%)といったリスクが挙がった。次いで、4位は「ご近所トラブル」(44.8%)、5位は「結婚の失敗(離婚など)」(43.6%)となり、人間関係に関する失敗が続いた。

以下、上位6~10位はいずれも3割台で、「痴漢冤罪」(39.5%)「失業」(36.1%)「資産運用の失敗」(34.9%)「ブラック企業に就職」(33.7%)「生活習慣病」(33.0%)となった。