「スターバックス」のカフェラテといえば、ブランド名を冠した「スターバックス ラテ」である。1996年に日本第一号店がオープンして以来、18年にわたって愛飲されてきたこのドリンクが10月、初リニューアルした。ミルクを変え、コーヒー豆は調達経路を見直して鮮度を向上、バリスタの再教育にも取り組んでのリニューアルだった。

フードライターの小石原はるかさん。「スターバックスマニアックス」(小学館)をはじめ、「東京最高のレストラン2015」(ぴあ・共著)、「美人をつくる発酵食レシピ」(じゃこめいてい出版・共著)などの著書がある

スターバックス コーヒー ジャパンによると、リニューアル後、スターバックス ラテの売り上げは順調に伸びているという。フードライターの小石原はるかさんは、「リニューアル後は、ミルクがさらにリッチになった印象はあるけれど、後口がまったりしすぎずちょうどよく、2杯目も飲みたくなる」とその味わいを語っている。

そう、小石原はるかさんは、スターバックス好きの中では伝説的書籍となっている「スターバックスマニアックス」の著者でもある。同書の発売は2001年。スターバックスが北海道や甲信越、四国地区に1号店をオープンさせ、日本全体では300店を突破した年である。同書には、全国に急展開しているスターバックスのドリンクやレアグッズ紹介、さらにはアメリカ本社CEOハワード・シュルツ氏のインタビューまで収録。「この人、スターバックスのために一体どれだけお金を費やしているんだろう……」と思うほどのマニアっぷりに読者は驚いたことであろう。

そんな小石原さんは、書籍の発売から10年以上が経過した今もスターバックスの大ファン。今回のスターバックス ラテのリニューアルを知った際には、「どんな風に変わるのか、とにかく楽しみだった」とのこと。実際に飲んでみての感想は前述の通りで、違いはすぐにわかったという。

「以前のスターバックス ラテは贅沢な味わいだったので、フードとのペアリングというよりラテだけで飲みたい感じ。リニューアル後は、後口のキレがいいのでフード系、例えば食事系のサンドイッチとも相性がよさそうですね」。リニューアルによって、飲用シーンがより幅広くなったといえよう。

様々なドリンクも「スターバックス ラテ」があってこそ

10月1日にリニューアルした「スターバックス ラテ」

小石原さんというと、グルメ系の著者といった印象が強い読者も多いと思うが、最先端のグルメ取材を展開していく中で、スターバックス以外のコーヒーに心が移ることはなかったのだろうか。

「例えば今のサード・ウェーブのように、その時々のトレンドは追ってはいきますが、やはり戻ってくるのはスターバックス。全く知らない土地へ地方取材に行ってもスターバックスにいくと勝手知ったる店ということで安心する。海外取材に行くと、その国ならではのフードメニューを探しにスターバックスに立ち寄ることもしばしば。スターバックスは、私にとってのサードプレイスです」と小石原さん。

そしてスターバックス ラテについては、「シャキッとしたい取材前に飲むことが多いですね。ラテはエスプレッソにミルクのやさしさが加わって程よいシャッキリ感で、個人的にはちょうどいいんです」とのことだ。

最初にスターバックス ラテを飲んだのは、「アトランタ五輪の取材で渡米していた1996年」という。その後、加速度的にスターバックスにハマっていき、様々なドリンクを飲んでいった小石原さん。「『キャラメル マキアート』やクリスマスシーズン限定の『ジンジャーブレッド ラテ』も好きですが、それらのドリンクもスターバックス ラテのおいしさがあってこそ。他のドリンクを飲んでみても、やはりスターバックス ラテの偉大さを感じますね」。

今回のリニューアルは、スターバックスを知り尽くした小石原さんも絶賛の内容。まだ飲んでいない人は、NEW「スターバックス ラテ」のおいしさをぜひ早めに体験してみてほしい。

小石原はるかさんプロフィール

フードライター
1972年東京生まれ。頑強な胃袋を持ち、さらにはハマると歯止めのきかないマニアックな気質から、「偏食系ライター」として各種媒体で活躍。これまでにハマって来たものは、「スターバックス」以外にさぬきうどんやホルモン、発酵食品など数多い。
著書には「スターバックスマニアックス」、「さぬきうどん偏愛(マニアックス)」(共に小学館文庫)、「レストランをめぐる冒険」(小学館)、「東京最高のレストラン2015」(共著・ぴあ刊)などがある。