JR東日本は30日、上野東京ライン(上野~東京間)の開業時期と直通運転の概要について発表した。開業日は2015年3月14日。宇都宮線・高崎線と東海道線が相互直通運転を実施し、常磐線は品川駅まで直通運転を行う。

常磐線特急の新しい列車名は「ひたち」「ときわ」となる

あわせて常磐線特急列車の新たな列車名も発表された。現在は上野~いわき間の区間内で「スーパーひたち」「フレッシュひたち」として運転されているが、来年3月14日以降、平日のデータイムに運転される全列車および夕夜間帯の一部列車が品川駅発着(東京駅停車)となり、速達タイプは「ひたち」、停車タイプは「ときわ」に名称変更される。

特急「ひたち」「ときわ」ともに従来の指定席・自由席の区分をなくし、特急料金がわかりやすく変更されるとともに、新たな着席サービスが提供される。普通車全席で座席指定が可能となるだけでなく、座席の指定を受けなくても車内の空席を利用できるサービスを導入し、着席機会を向上させるという。「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」など、お得なサービスの充実も図られる。

特急列車を除く常磐線の品川駅への直通運転は朝通勤ピーク時間帯(東京駅おおむね8~9時頃)から。同時間帯の東京・品川方面への直通本数は、宇都宮線・高崎線・常磐線ともに5本ずつとなる。データイムの常磐線は土浦方面からの一部列車が品川駅発着となり、夕夜間帯は取手駅以南で運転される常磐線快速が品川駅発着となる。

なお、今回の発表は平日の輸送体系に関する内容だが、土休日のダイヤも平日に準じた輸送体系となる予定。上野東京ラインの開業で、「宇都宮線・高崎線・常磐線から東京駅・品川駅へ、東海道線から上野駅へダイレクトアクセスが可能となり、乗換えの解消による所要時間の短縮など、利便性が飛躍的に向上します」とJR東日本は発表している。