ブロードウェイミュージカル『シカゴ』の製作発表会見が17日、都内で行われ、キャストの峰さを理、麻路さき、姿月あさと、和央ようか、湖月わたる、朝海ひかる、貴城けい、水夏希、大和悠河が出席した。
宝塚歌劇団100周年記念OGバージョンとなる本作は、米・ブロードウェイの人気作品『シカゴ』を、世界で初めて女性のみのキャストで演じるミュージカル。1920年後期のシカゴでセンセーショナルな事件の容疑者として注目を集める悪女、ロキシー・ハートとヴェルマ・ケリーは、悪徳敏腕弁護士のビリー・フリンを味方につけ、"悲劇のヒロイン"の座を奪い合う――というストーリーで、11月1日から東京ほか、大阪、愛知で公演予定。
宝塚歌劇団の元トップスターたちが、中心人物の3人をそれぞれトリプルキャストで演じる本作。会見で歌唱パフォーマンスを披露したビリー役の峰は、「とても光栄で幸せ。胸を張って、"シカゴファミリー"だと言えるように稽古にまい進したい」とあいさつし、OGのみでの公演に「退団後は苦労をした人もいるし、とても良い魅力がある。大人の魅力満載になるはず」と意気揚々。また、世界初の女性キャストのみの公演ということで、姿月が「ブロードウェイでも、女性のアクトレスの方が男性役に興味を持ってくれるきっかけになれば」と意気込むと、演出家の吉川徹も「女の美しさと格好良さの大見本市。某アイドルグループなんか目じゃない」と息巻いた。
本作では、現役時代に男役だった和央、湖月、水がヴェルマを演じるが、自身も男役だったロキシー役の大和は、「男役だったヴェルマさん方とお芝居をしてすごく新鮮」と、退団後ならではの配役に刺激を受けている様子。「宝塚らしからぬドロドロとした作品」(麻路)、「お下品なセリフもあるので楽しみ」(水)と内容についても語られると、朝海は「すごく有名なシーンですけど、愛人を撃った後に『おしっこ!』って言ったり」と照れながら紹介した。また、セクシーな衣装で美脚を披露し、「ここまで来ると潔くて、宜しければ見てくださいという感じです」とはにかんだ和央は、9歳年上の米国人作曲家と婚約中。結婚について、「年末まで『シカゴ』で精一杯なので、向こうとのスケジュールを合わせてから。まずは結婚できたら良いですね」と近況を明かしていた。