総務省は17日、全国唯一の財政再生団体である北海道夕張市の財政再生計画の変更に同意したと発表した。同市は、2014年度から始めた「ふるさと納税制度」の寄付者に夕張メロンを贈る事業が好評なため、当初の予算では対応できなくなったとして、追加の関連経費などを盛り込んだ財政再生計画を総務省に申請していた。

夕張メロン(出典:夕張市ホームページ)

ふるさと納税制度の寄付者に夕張メロンを贈る事業の内容は、年間1万5,000円以上の寄付を行った市外の人に対し、4,000円相当の夕張メロン1玉を贈るというもの(1人につき年1回限りの発送)。当初は約150件の寄付を想定していたが、全国から申込みが相次ぎ、予想を大幅に上回る約2,100件(2014年9月16日時点)の寄付件数となり、当初予算では足りなくなったことから、関連経費700万円を追加計上していた。

なお、同市のふるさと納税制度に寄せられた寄付金は、「幸福の黄色いハンカチ基金」として積み立てられ、地域再生・住民福祉、子どもたちの健全育成や市民団体への助成等へ活用されるという。