アメリカンスタイルのダイニングカフェなどではなく、学校帰りの中高生でも利用できるハンバーガー店といえば、やはりマクドナルドやモスバーガーなどが真っ先に思い浮かぶ。しかし、そうした有名チェーン店に全く引けをとらないうまいハンバーガーを提供してくれる店が大阪の下町に存在する。そんな地元民に愛されている"町のハンバーガー屋さん"を紹介しよう。
メニューも豊富な絶品手づくりバーガー
Jリーグ・セレッソ大阪のホームスタジアムである、長居球技場を擁する大阪市住吉区の長居公園。この公園から約1kmほど東の一角に、「ボン ハンバーガー」という小さな店がある。ここのハンバーガーがうまいと評判で、地元民から長く愛され続けている。
店内は4人掛けのテーブルが4つほどあるだけなので、テイクアウト主体と言っていいだろう。メニュー表をみると、「ハンバーガー」(230円)や「チーズバーガー」(270円)をはじめ、「フィッシュバーガー」(360円)に「ベーコンバーガー」(360円)などなど種類豊富。「甘口バーガー」(380円)というものまである。
セットメニューもこれまた多種多様。バーガーひとつにポテトとドリンクが付いた、他店でもよくあるセットのほかに、2種類のバーガーとドリンクのセットや、ドリンクが付かずにバーガー2種+ポテトというセットまである。バーガーひとつとポテトでは物足りないという人に、このバーガー2種類が注文できるセットはうれしいところだろう。
気さくな店主による手づくりハンバーガーは、具材とソースのバランスが絶妙で、一度食べたらクセになる味わい。リピーターが多いのも納得のうまさである。
●information
ボンハンバーガー
大阪市東住吉区湯里2-19-11
200円均一で学生にもやさしい
大阪市旭区にある大阪工業大学の近くにも、2002年にオープンしたうまいハンバーガーを提供してくれる店がある。「Fresh Burger M(フレッシュバーガーM)」というバーガーとサンドイッチの専門店だ。
まず、ここは学生の客が多いこともあってか、とにかく安いのが魅力。基本のハンバーガーをはじめ、「フィッシュバーガー」「ヒレカツバーガー」などが全て200円となっている。また、ハンバーガーにキャベツがどっさり入っているのも同店の特徴。トマトも入っているので、キャベツのシャキシャキ感+トマトの酸味のさっぱりとした口当たりに食が進む。
さらに、同店名物とも言えるのが「角煮バーガー」。紅茶で煮込んだ豚の角煮とチンゲン菜に特製ゴママヨネーズが絡めてあり、これが意外にバンズとの相性バッチリ。
ふっくらとして、ほんのり甘みのあるバンズも好評で、また、いずれのメニューもやや大きめでボリュームがあり、これらが200円というのはかなりコスパが高い。「ココを知ってからは、大手チェーン店には行く気がしない」という人もいるほど支持を得ている店だ。
●information
Fresh Burger M
大阪市旭区中宮5-3-16
カリフォルニア帰りのオーナーが展開
大阪市南部の東側に隣接する八尾市。この八尾市のJR久宝寺駅から徒歩約5分のところに、上記の2店とはやや趣の異なった、こだわりのハンバーガーを提供する「バンズマン」という店がある。オーナーがカリフォルニア滞在時に慣れ親しんだ本場のハンバーガーを再現したいとはじめた店で、1階に受付カウンター、2階がテーブル席のフロアとなっている。
メニューを見ると「1/4ポンドオリジナルバーガー」(700円)や「テキサスバーガー」(1,000円)など値段はやや高め。しかし、本場のレギュラーサイズとなる1/4ポンド(約114g)のオリジナルビーフパティはやはり肉のうまみがギュッと詰まっており、バンズも絶品。他店とはひと味違う本格ハンバーガーにこの値段も納得だ。
●information
バンズマン
大阪府八尾市跡部北の町2-1-33
市内中心部から外れた立地ながら、厚い支持を得ているこれらの個人バーガーショップ。その人気の一番の理由は、それぞれがそのお店ならではの味を追求し、真摯に"おいしいハンバーガー"を提供しているところにあるだろう。
※記事中の情報・価格は2014年8月取材時のもの。価格は税込