三菱商事は23日、米国のインフラファンド運用会社I Squared Capital Advisors(アイ スクエアド キャピタル アドバイザーズ、以下ISQ)との戦略的提携に合意したと発表した。

今後は、三菱商事の子会社である三菱商事アセットマネジメントを通じて、ISQが運用するファンドに対して今後5年間で1億米ドルの投資を行うとともに、ISQによるインフラ投資案件の発掘や価値向上等に協力していくという。

ISQは、2012年4月に設立したインフラファンド運用会社。大手金融機関系有力インフラファンドのグローバルヘッドであったSadek Wahba氏を中心に、同ファンドの主要メンバーGautam Bhandari氏、Adil Rahmathulla氏が独立して会社を興した。

米州・欧州・アジア地域に拠点を所有。エネルギー、ユーティリティ、交通セクターを対象として、独自に開発したリスク定量化モデルを用いて投資を展開することで、グローバルに分散されたインフラ投資ポートフォリオの構築を目指す。これまでに、1号案件として米国ボストン近郊のコジェネレーション発電所、2号案件として米国シンシナティの地域冷房システムへの投資を実行済みという。

三菱商事は、今回の提携を通じてインフラ金融事業を推進し、三菱商事アセットマネジメントとも協業しながら、機関投資家のインフラ投資に対する関心の高まりに応えていくとしている。