JR東海はこのほど、高精度の雨量レーダー(XバンドMPレーダー)を活用した独自のシステムを、東海道新幹線沿線の保線所に試験導入すると発表した。突発的で局地的な集中豪雨(ゲリラ豪雨)への対策の一環だという。

東海道新幹線沿線の保線所に高精度の雨量レーダーを活用した独自のシステムを試験導入

従来のレーダー(Cバンドレーダー)は5分周期で観測を行うが、XバンドMPレーダーは1分周期での観測が可能。観測範囲の単位も従来の1km四方から250m四方に狭め、より精度の高い観測を行う。従来は5~10分を要した観測から配信までの時間も1~2分に短縮し、天候の急変にもより素早く対応できるようになる。

JR東海では2013年度から総合指令所にXバンドMPレーダーを試験導入しているが、7月からは東海道新幹線沿線の保線所全20箇所にも試験的に導入。集中豪雨時の早期の警備体制構築に活用していく考えだ。