エドゥアール・マネ 《笛を吹く少年》1866年 油彩/カンヴァス 160.5×97cm (C)RMN-Grand Palais (musée d'Orsay)/Hervé Lewandowski /distributed by AMF

国立新美術館は7月9日~10月20日、「オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-」を開催する。

"印象派の誕生"をテーマに、至高の名画84点が来日

同展は、"印象派の誕生"をテーマに、"印象派の殿堂"として知られるパリ・オルセー美術館の珠玉の絵画84点を展示する展覧会。1874年の第1回「印象派展」開催から140年、パリの美術界を騒然とさせた"新しい絵画"の誕生の衝撃が、えりすぐりの名画によって東京・六本木によみがえる。

マネに始まりモネ、ルノワール、ドガ、セザンヌら印象派の立役者となった画家たちの作品はもちろんのこと、同時代のコローやミレー、クールベのレアリスムから、カバネル、ブグローらのアカデミスム絵画まで、まさに時代の、そしてオルセー美術館の"顔"ともいうべき名画が集結する。

また、これまでほとんどフランス国外に出ることがなかったモネの大作「草上の昼食」を、同展にて日本初公開する。木々の細やかなタッチや、女性たちがまとった流行の服に落ちる木漏れ日……モネは戸外でくつろぐ人々という近代的な主題のもと、光を捉える自由な筆致を試み、同作品をもって印象派の誕生へとつながる重要な第一歩を踏み出した。今回は、その名作のお披露目となる。

ジャン=フランソワ・ミレー 《晩鐘》1857-59年 油彩/カンヴァス 55.5×66cm (C)Musée d'Orsay, Dist. RMN-Grand Palais/Patrice Schmidt/distributed by AMF

会期中の7月18日には記念イベントとして、オルセー美術館展開催記念「国立新美術館×読売日本交響楽団(読響)メンバー ロビーコンサート」を開催。楽器編成は、読響の首席奏者が中心となった木管五重奏。さらに、マネの「笛を吹く少年」にちなみ、ピッコロを交えた楽しいアンサンブルも披露する。

クロード・モネ 《かささぎ》1868-69年 油彩/カンヴァス 89×130cm (C)RMN-Grand Palais(musée d'Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF

ポール・セザンヌ 《スープ入れのある静物》1873-74年頃 油彩/カンヴァス65×81.5cm (C)RMN-Grand Palais(musée d'Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF

さらに同展のナビゲーターに俳優の東出昌大氏が就任。同氏は今後、同展で公開される作品や、マネ、モネ、ルノワールなどをはじめとした画家たちにまつわるエピソードを紹介する。

会期は、7月9日(水)~10月20日。会場は、国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)。休館日は、毎週火曜日。ただし8月12日、9月23日、10月14日は開館、9月24日は休館。開館時間は、10時~18時(金曜日は20時まで)。8月16日以降の毎週土曜日および10月12日以降は毎日20時まで。入場は閉館の30分前まで。

観覧料(税込)は、当日 一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円。前売り/団体 一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円。中学生以下無料。障害者手帳所持者と付き添い1名は無料。7月24日から8月12日は、高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)。