東京メトロはこのほど、電車がブレーキを作動した際、生じる回生電力を駅施設に供給するための駅補助電源装置を、東西線妙典駅に設置したと発表した。6月14日始発から稼働を開始したという。
同社はこれまで、回生電力を走行中の他の電車の加速に使用することで、省エネ化を図ってきた。今後は、消費しきれない余剰分の回生電力(直流1,500V)を、駅補助電源装置を介して交流210Vに変換し、照明や空調、エスカレーターなどの駅施設用の電力に活用する。
妙典駅への駅補助電源装置の導入による省エネ効果は、一般家庭60軒分の消費電力に相当する1日当たり約600kWhになる見込み。今年度中にはさらに7駅に駅補助電源装置を導入し、計8駅まで拡大する予定だ。