博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所はこのほど、生活者のメディア接触の現状を調査・分析する「メディア定点調査2014」を実施、結果を公表した。

同調査は1月24日~2月6日、東京都、大阪府、愛知県、高知県の15~69歳の男女個人を対象に郵送調査法にて実施。標本構成は、4地区計2567サンプル(東京634、大阪645、愛知653、高知635)だった。調査実施機関は、ビデオリサーチ。

メディア接触時間は、携帯・スマホが、パソコンを上回る

メディア接触時間は、テレビに続いて、携帯・スマホの順に

東京地区の調査結果によると、生活者の1日あたりのメディア接触時間はテレビ156.9分、携帯・スマホ74.0分、パソコン69.1分の順となっており、携帯・スマホの接触時間が、パソコンの接触時間を上回る結果となった。

性年齢別にみると昨年までの男女10代、女性20代だけでなく、本年度は男性20代、30代、女性30代、40代でも、パソコンを上回る結果となっており、生活者の間で携帯・スマホの接触時間がミドル層まで浸透してきていることがうかがえる。

携帯・スマホの接触時間はミドル層まで浸透

スマホ所有率は約6割、タブレット端末は初の20%超え

スマートフォンの所有状況は東京で59.1%となり、昨年の45.0%から14ポイントの伸びを示している。特に女性10代では約9割と大幅に伸び、男性10~40代も7割以上と高くなっている。

スマホ所有率は東京で約6割に

50代以上ではまだ5割を超えていないが、年代が下がるごとに所有状況が高くなる傾向がある。また、タブレットの所有状況も16.2%から約4ポイント増え20.9%となり、初めて20%を超えた。

スマホ所有率は、若年層で高い傾向に

女性10代では、テレビを見ながらのスマホ操作が日常化

スマートデバイスの普及に伴って、テレビの視聴態度にも変化が出始めている。携帯やスマートフォン、タブレット端末を操作しながらテレビを見ると回答した人は6割を超えている。

携帯やスマホを操作しながらのテレビ視聴は63%

テレビ番組を見ながらソーシャルメディアでその番組に関する書き込みをしたり、書き込みを読んだりすることは、全体では20.6%。しかし女性10代では66.1%と約7割になっており、ソーシャルメディアの利用が日常化している様子がうかがえるという。

女性10代のテレビを見ながらスマホ操作をするという回答は7割近くに

同社は「スマートデバイスの普及によるスマートデバイスと既存メディアの効果的な組み合わせが重要になってくるものと考えられる」としている。