環境省のFun to Share事務局はこのほど、平成24年度から実施している「クールシェア」を今年も推進していくことを発表した。全国各地の自治体・企業が行っている「クールシェア」の取り組みについても、合わせて紹介している。

今年も「クールシェア」がスタートする

「クールシェア」とは、スーパークールビズの一環として行う取り組みのこと。1人1台のエアコンをやめ、図書館や商業施設など地域の涼しい場所を皆でシェア(共有)することや、自然が多い涼しいところへ行くことを意味している。

今年も昨年に引き続き、環境省はクールシェアを推進していく。まず「クールシェア」特設サイトを開設し、さまざまな活動を紹介するほか、関連する情報も幅広く提供。賛同する企業や団体・個人が気軽に集まって涼める場所を「クールシェアスポット」として、オンライン上のマップ「シェアマップ」に登録する取り組みも開始した。

全国の自治体や企業でも、数々の取り組みが開始されている。東京都・荒川区では、区施設を利用して「街なか避暑地」を開設。熱中症予防セミナーや夏祭りなどを行う。利用者にはエコカードを配布し、スタンプを集めるとエコグッズをプレゼントするなどの特典を用意する。

石川県では、おおむね1時間程度の滞在ができる場所をクールシェアスポットとして募集。スポットではスタンプラリーを実施し、参加者に景品をプレゼントするほか、商業施設では、値引きやドリンク1杯無料などの独自のサービスを提供する。

暑さ対策日本一を目指す埼玉県・熊谷市では、地域ぐるみでクールシェアに取り組む「クールシェアくまがや」を実施する。参加する店舗では、訪れた人に独自のサービスを提供。スポットやイベントなどを紹介するクールシェアマップは、市民全世帯に配布する。

その他、愛媛県、岩手県、岡山県、福岡県北九州市・福岡市、神奈川県相模原市、長野県、広島県といった自治体でもクールシェアスポット登録の呼びかけなどを行う。

ダイキン工業では、6月1日~9月30日まで同社のソリューションプラザ「フーハ東京」をクールスポットとして登録。季節に合わせたさまざまなイベントを週末に開催する。東京ガスでも2つの企業館と2つのショールームをクールシェアスポットとして登録する。

またLIXILもクールシェアに賛同し、全国のショールームにクールシェアスポットの登録を呼びかけ、同社のホームページを通してPRしていくという。