AKB48・大島優子の卒業公演が9日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われ、同グループ総監督を務める高橋みなみが、大島との"戦友"秘話を語った。

大島優子(右)の卒業公演でメッセージを送った前田敦子

大島の最後のステージとなったこの日、メンバーから大島に向けてメッセージを送る場が設けられた。宮澤佐江、渡辺麻友、小嶋陽菜、指原莉乃、柏木由紀、松井珠理奈、梅田彩佳に続いて大島の前に立った高橋は、「優子には本当にたくさんの感謝、ありがとうとお疲れさまでしたという言葉を言いたいです」とその思いを語りはじめた。高橋は2005年に初期メンバーとして、大島はその翌年に2期生としてAKB48に加入。以来、互いに支えながら同グループを牽引してきた。

そんな2人だが、意外にも「思い出は1つ」と語る高橋。前田敦子が卒業を決めた日、互いに目が合い、ライブの後に食事に行ったのだという。高橋はその時のことを、「その時に初めて優子と深くいっぱいしゃべったんだと思います。2人で『同じこと考えてたんだね』ってちょっとした答え合わせみたいに、2人でいろんな話をしたのを覚えています」と振り返ると、「それからなのか、優子は取材の時に『高橋みなみはどんな存在ですか?』と聞かれた時に、『戦友です』と言ってくれるようになりました」と大島の変化を明かした。

そして、「プライベートの話とか、そんなにしたこともないし。AKBにいる時のこのフィールドでの私と優子の関係というのが私はとても誇りに思っています」と伝えると、「でも、卒業する優子に最後に1つだけお願いがあります。卒業したら戦友じゃなくて、親友になってください」と涙ながらに希望。感動的な瞬間かと思いきや、大島は「嫌ですぅ~」と返し、場内は笑いに包まれた。

「なんでや~。親友になりたいの」と残念がる高橋に、大島は「私はこれからもAKBを応援し続けるし、AKB48出身でやっていくことに変わりはないから。AKBのことは絶対に誰よりもわかるはずだから、外から見てAKBを支えていく。だから親友じゃなくて、このまま戦友がいい」と真意を伝えると、高橋は諦めた様子で「わかりました。戦友で(笑)」とコメント。大島が「だって、戦友は高橋みなみしかいないもん」と笑顔を見せると、「これからもよろしく」と握手し、最後は抱き合って別れを惜しんでいた。

卒業公演の模様は、フジテレビ系の番組『HEY!HEY!HEY!特別篇さよなら大島優子AKB48ラストステージ生中継SP』(19:00~20:54)で生中継された。

"親友"を断らられてしまった高橋だが、最後はしっかりと握手を交わしていた

(C)AKS