「キット、ずっとミュージアムカフェ」のオープニングイベントが3日、東京タワーのフットタウン3階「TOWER GALLERY 3・3・3」にて行われ、サプライズとして志村けんさんと横綱・白鵬関が登場した。

三陸鉄道キハ36-700形の顔出しパネルから顔を出す志村けんさんと白鵬関

オープニングイベントでは、16歳の頃から三陸鉄道を撮り続けてきたという鉄道写真家・中井精也氏と、フリーアナウンサーの福澤朗氏がゲストで登場。中井氏撮影の写真をもとに制作された特大の顔出しパネルも設置され、除幕とともにキハ36-700形の窓から志村さんと白鵬関が顔をのぞかせた。2人は顔出しパネルにも写っており、志村さんが自身の等身大写真と並んで「アイーン」を披露する場面もあった。

顔出しパネルを見ての感想を、志村さんは「いいんでないですか(笑)」、白鵬関も「よく撮れてるんじゃないですか(笑)」と笑みを浮かべつつコメント。2人ともたびたび被災地を訪れており、「復興はしていても、生で見る瓦礫には胸を打つものがありました。この顔出し看板で元気になってほしいですね」(志村さん)、「この看板を見て、気持ちを楽に旅していただけたら」(白鵬関)と語った。三陸鉄道によれば、この顔出し看板は島越駅(現在建設中)への設置を検討しているとのこと。

志村さんと白鵬関らによる「アイーン」も

「キット、ずっとミュージアムカフェ」は6月4~22日の期間限定で開催される。三陸鉄道とネスレ日本が共同開発した「ネスレ キットカット ミニ 切符カット」(6月16日発売)と、中井精也氏が撮影した三陸鉄道の開業30周年公式写真集『夢と希望の三陸鉄道』(徳間書店)の発売を記念したコラボ企画だ。

今年4月に全線復旧した三陸鉄道の、30年の歴史と東日本大震災からの復活の軌跡を中井氏撮影の写真などで振り返るとともに、北リアス線島越駅・田野畑駅を再現した特製ジオラマも設置。「切符カット」の先行販売も行われるほか、カフェスペースではマザー牧場カフェの全面協力で、「焼きキットカット」も提供される。

「切符カット」は全国の鉄道系コンビニエンスストアや東北地方のスーパー・コンビニなどにて、108円(税込)で発売される。三陸鉄道の切符売場および列車を下りるときの運賃支払いで同商品のパッケージを渡すと、運賃190円分が無料に(使用期間は2015年5月31日まで)。商品の命名には志村さんも関わったという。

この日のイベントでは、会場を訪れた鉄道好きの子供たちへ、志村さんと白鵬関から「切符カット」のプレゼントも。中井氏によるゲストと子供たちの記念撮影もあり、志村さんや白鵬関らが全員そろって「アイーン」のポーズを決めていた。