パナソニックグループのパナソニック ソリューションテクノロジーは3日、eラーニング講座「ビジュアルで学ぶ 安全保障貿易(輸出)管理(入門編)」の提供を開始した。

同講座では、ビジネスに必要な海外取引における輸出管理業務の基礎知識を学習することができる。パナソニックグループの法務部門が制作協力し、「腕試し」「概要」「ケーススタディ」「理解度テスト」の4つの構成で成り立っている。標準学習期間は1時間。無料体験版も用意している。

「ビジュアルで学ぶ コンプライアンスシリーズeラーニング」ページ(出典:パナソニック ソリューションテクノロジーWebサイト)

近年、世界各国では紛争や内戦など不安定な情勢が続いている。このような状況の中、企業は商品や技術の軍事転用を防ぐため、安全保障の観点に立った貿易管理に取り組むことが国際社会の中で求められている。

同社によると、日本でもコンプライアンス対策の一環として、安全保障貿易(輸出)管理に取り組む企業は増加しているものの、その一方で「外国為替及び外国貿易管理法」の違反事件の3分の1は「該非判定」の未実施が原因となっており、安全保障貿易管理に対する理解が不十分であることがうかがえるという。

そこで同社は今回の新講座を開設。ビジネスで必要な海外取引における輸出管理業務の基礎について具体的な事例で学習し、理解度テストで振り返ることで、自身の行動に落とし込むことができ、違反事件・事故を未然に防ぐ効果があるとしている。