東映製作の特撮映画『キカイダー REBOOT』が5月24日より全国公開されている。劇場にはかつて幼少時にキカイダーを応援していた年長ファンや、まったく新しいヒーローとしてキカイダーを捉える小さな子どもたちなど、大勢の観客でにぎわっているという。
本作『キカイダー REBOOT』は、東映・NET(現テレビ朝日)製作のテレビシリーズ『人造人間キカイダー』(全43話)をベースにしながら、ジローやミツコ、マサル、服部半平などのキャラクター設定、およびストーリーが全面的にリニューアル。2014年の現代にマッチする最先端の映像表現を駆使しての、文字通りのREBOOT(再起動)作品になっている。ただし、テレビシリーズおよび原作者・石ノ森章太郎氏によるコミック版(漫画誌『少年サンデー』連載)における"良心回路"という重要な設定は、ほぼそのまま受け継がれた。
今回は、映画で印象的な活躍を見せるクールビューティ・人造人間マリを演じた高橋メアリージュンにお話をうかがい、『キカイダー REBOOT』の見どころや、作品の魅力、そして自身が演じたハードなアクションシーンについて、存分に語ってもらった。
――まずは、完成した映画をご覧になっての率直な感想を聞かせてください。
面白かったですし、想像以上にアクションシーンがカッコよかったなと思いました。
――それは、ご自分のアクションのことですか?
全体的な感想ですね。キカイダーとハカイダーとの対決などもよかったです!
――マリ役のオファーを受けたとき、アンドロイド役ということについてどう思われましたか。
アクションをこなす"強い"アンドロイドという役だと、事前に聞いていました。ロボットなわけですから、動きも正確にしないといけないでしょうし、強く見えないと困りますよね。ですから、アクションは一生懸命やろうと思いましたね。
――撮影に入られる前に、アクションのトレーニングなどはあったのですか。
二週間ほどありました。基礎練習から、本番の撮影と同じ手を付けるまで、ジロー役の入江甚儀さんと一緒にしっかりトレーニングして撮影に挑みました。さすがにアクロバティックな場面ではスタントさんに入っていただいていますが、ほとんどのカットを私と入江くんでやっています。
――もともと高橋さんはアクションの経験があったのですか。
いえ、アクションは初めてでした。私、アンジェリーナ・ジョリーさんの大ファンで、彼女のようにカッコいいアクションをやってみたいなあと、ずっと思っていたんです。今回の映画では、いくらか不安もあったのですが、本番になると「私は最強だ」とか「絶対ジローを倒す」と思い込んで、自信をもって臨みました。
――映画の冒頭で、黒いボディースーツを着たマリとジローが、汗もかかず呼吸も乱さず激闘を繰り広げているのを見て、とてもクールでカッコいいと思いました。
そう見えていたらうれしいです。ロボットを意識した演技といえば、入江さんのパンチが目の前に迫っていても、まばたきをしないように注意しましたね。