京成電鉄はこのほど、2014年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。前年度より6億円多い112億円を投資し、省エネルギー車両の3000形新造、耐震補強工事や法面補強工事などの災害対策工事を行い、安全輸送の確保やサービスの向上を図るとしている。

京成電鉄3000形

安全対策として、押上線連続立体交差事業を引き続き推進するほか、京成津田沼駅と京成成田駅の駅舎、京成本線京成上野~国府台間の一部高架橋柱、京成本線京成上野~日暮里間と押上線押上~京成曳舟間のトンネル中柱の耐震補強工事を実施。駅ホームの安全対策を強化すべく、京成小岩駅、国府台駅、京成臼井駅、京成金町駅、京成幕張本郷駅、千葉中央駅では内方線付点状ブロックをホーム端に設置する。

また、電力回生システムを備えた省エネルギー車両3000形を8両2編成新造。省エネルギー性に優れたVVVFインバーター制御の採用により、使用電力量の低減を図る。

サービスの向上に向けては、京成津田沼駅の駅舎改良工事に着手し、1・2番線ホームと3・4番線ホームにエスカレーターを追加設置するほか、乗換え通路の拡幅を実施する。トイレ・待合室の改修・リニューアルや駅売店のファミリーマートへの転換、運行情報ディスプレイ設置なども各駅で引き続き推進する。

環境対策としては、街灯やトイレの照明、今年度新造する3000形車両の客室内照明、既存の3700形車両の客室内照明をLED照明に変更。車両のクーラー更新にともない、冷媒をオゾン層への影響が少ない種類のフロンに交換する。