7月19日に公開される特撮映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に、歌舞伎俳優の片岡愛之助がゲスト出演することが明らかになった。
昨年放送されたTBS系の人気ドラマ『半沢直樹』の"オネエキャラ"で話題となった片岡だが、本作で演じるのは「黄金の果実」を持つ最強のアーマードライダー・仮面ライダーマルス/コウガネ役。「新しい世界を切り開く究極の神の存在」という設定で、仮面ライダー鎧武と敵対する劇場版のオリジナルキャラクターとなる。今回の物語には"人間ではない存在感"が必要とされ、片岡の起用理由について東映の武部直美プロデューサーは「神の雰囲気を醸し出せる風貌と目力を重視した」と説明。片岡は、歌舞伎俳優ならではの独特の発声と役づくりで、人間ならぬ神々しい存在を見事に演じているという。
仮面ライダーマルスへ変身するシーンでは、歌舞伎俳優としてのこだわりを取り入れ、歴代ライダーと一線を画す変身シーンが誕生。片岡は、この変身ポーズについて「撮影にあたり改めて変身ポーズを研究しましたが、仮面ライダー鎧武たちの変身とは違い、僕の演じる仮面ライダーマルスは"スロー"な変身で、少し歌舞伎風になっています。歌舞伎の雰囲気が垣間見えていれば良いなと思って演じています」と、これまでにない変身ポーズの完成を明かした。
また、小さい頃は、仮面ライダー1号、2号、V3、アマゾン、キカイダーやハカイダーを好んで観ていたという片岡は「男の子は皆、一度は変身したいと思っているはずです。僕も仮面ライダーを見て育ったので、オファーをいただいたときは喜びました。次世代の神と自負する"悪のボス"を演じますが、悪役を演じるのは楽しいです(笑)」と悪の仮面ライダーにも手応えを感じている様子。さらに、歌舞伎界初の仮面ライダーとして「歌舞伎では小学生から大学生までを対象とした『学生歌舞伎』をやっており、意外にも小学生が一番前のめりになって楽しんで観てくれています。この映画を観たら、歌舞伎を観に来た子供たちが僕のことを『あ、仮面ライダーの人だ!』と言って喜んでくれるんじゃないかと思っています」と期待を寄せている。
恒例の「夏の劇場版」として制作された本作は、全アーマードライダー、そして新たに姿を現す「黄金の果実ライダー」によるアクション巨編。黄金の果実をめぐって、勢ぞろいした人気キャラクターたちが大活躍するとともに、ワールドカップの開催も控えた今年は、サッカー界とのコラボレーションとして、元プロサッカー選手の中山雅史も出演する。サッカーが勝敗を決する世界――「オールライダーカップ」が幕を開け、そこには死んだはずの角居裕也や初瀬亮二の姿も。ヘルヘイムの植物に浸食されているはずの沢芽市の異変、主人公・葛葉紘汰の前に度々現れる謎の少年ラピス、かつて経験したことのない、大いなる危機が描かれる。
映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』は、『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』との2本立てで、7月19日に全国公開される。
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