「日比谷に咲いたタカラヅカの華」を開催 (C)宝塚歌劇団

千代田区立 日比谷図書文化館は6月22日まで、東京宝塚劇場開場80周年記念特別展「日比谷に咲いたタカラヅカの華」を開催している。

東京宝塚劇場開場80年の軌跡をたどる特別展

1934年、日比谷の一角に日本第一級の大劇場・東京宝塚劇場が華々しく開場してから、今年で80周年を迎えた。当時、宝塚歌劇の常打ち劇場完成には大きな期待と注目が集まり、一般大衆の支援は絶大なるものだったという。

しかし、戦争の激化とともに休場のやむなきに至り、次いで1945年12月には進駐軍のために接収され、以後9年間「アーニー・パイル劇場」と名を変えた。接収が解除されたのは、1955年1月。グランド・レビュー「虞美人」で再開公演の幕が開き、再び美しい歌声のもれる劇場となった。時代を見つめてきた同劇場も1997年、63年の歴史に幕を閉じるが、2001年には新東京宝塚劇場が完成し、東京通年公演が実現する。

同展は、東京宝塚劇場開場80周年を記念し、その80年の軌跡をポスターや写真などの公演資料でたどる展覧会。

1934年、東京宝塚劇場のこけら落とし公演となった「花詩集」 (C)宝塚歌劇団

展示は、1.「宝塚少女歌劇、東京の本舞台へ ~東京初公演は帝国劇場で 1918-1933年」、2.「東京宝塚劇場開場 ~アーニー・パイル劇場と名を変えて 1934-1954年」、3.「再び東宝の手に ~ネオン輝き、美しい歌声のもれる劇場へ 1955-1997年」、4.「TAKARAZUKA1000days劇場を経て新東京宝塚劇場開場 1998-2013年」、5.「東京宝塚劇場80周年 ~新たなる挑戦 2014年」、6.「宝塚歌劇と原作本 ~シェイクスピアから人気漫画まで」で構成。5月19日には展示替えを行う。

なかでも、同劇場の節目となった公演、1997年「ザッツ・レビュー」、2001年「愛のソナタ」の豪華衣裳や、初公開となる小道具帳の展示は見どころという。

会期は、4月23日~6月22日。休館日は、5月19日、6月16日。会場は、千代田区立 日比谷図書文化館 1階 特別展示室(東京都千代田区日比谷公園1-4)。開室時間は、平日10時~20時、土10時~19時、日・祝10時~17時。観覧料は、一般300円、大学・高校生200円、千代田区民・中学生以下、障害者手帳所持者および付き添い1名は無料となる。