ANAホールディングスが100%出資するLCCの「バニラ・エア」(所在地:千葉県成田市)は4月24日14時より、7月1日から就航となる東京(成田)-奄美大島線の航空券を発売する。国内3路線目になる同路線は片道8,000円~、さらに、席数限定の特別運賃「わくわくバニラ」を片道4,000円で提供する。
世界遺産になる前に、気軽に奄美大島へ
同社は成田を拠点としたレジャー・リゾート路線のLCCとして、国内は沖縄(那覇)と札幌(新千歳)に就航している。3路線目となる奄美大島には手付かずの自然が広がっており、マリンスポーツのみならず、ただ癒やしを求めてのんびりしたい人にもピッタリの旅時間を提供してくれる。現在、沖縄も含めた「奄美・琉球」は世界遺産の暫定リストに記載されており、2016年に世界遺産登録を目指している。
東京(成田)-奄美大島線は、通常運賃として「シンプルバニラ」を片道8,000円~、「コミコミバニラ」を片道1万500円~で提供。そして今回、発売開始を記念した特別運賃「わくわくバニラ」を4,000円で展開する。なお、「わくわくバニラ」の搭乗日は水曜日のみとなっている。
発売は4月24日14時から行い、「わくわくバニラ」は2月25日18時までとなっている。なお、「わくわくバニラ」は席に限りがあるため、売り切れになり次第、発売は終了する。搭乗期間は7月1日~10月25日だが、同社は通年運航を目指している。
羽田発のJALと共存してパイプ拡大へ
同路線の運航は1日1本で、時期によってフライト時刻が変わる。同社は2014年末までにはA320を8機体制に、2015年には10機体制にすることで、今後はより安定したスケジュールの確保を目指している。
東京(羽田)-奄美大島線は現在、JALが運航している。その点に関して同社の石井知祥代表取締役社長は、「競合ではなく、パイプを広げるという意味で共存していけるのではと考えています。東京(羽田)-奄美大島線は年間約8万人が利用しているのですが、バニラエアは成田という地点から新しいニーズを生み出し、年間10万人の利用を目標としています」とコメントしている。