不動産経済研究所は15日、2014年3月の首都圏のマンション・建物市場動向を発表した。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比9.7%減の4,641戸となり、2カ月連続で減少した。東京都区部の落ち込みが影響したとみられる。なお、前月比では75.1%増加した。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2011年3月~2014年3月

地域別発売戸数は、東京都区部が1,769戸(全体比38.1%)、都下が481戸(同10.4%)で、東京都のシェアは48.5%。このほか、神奈川県が1,382戸(同29.8%)、埼玉県が587戸(同12.6%)、千葉県が422戸(同9.1%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は3,703戸。月間契約率は79.8%で、前月比で0.8ポイント低下、前年同月比で2.3ポイント低下した。地域別契約率は、都区部が75.2%、都下が87.9%、神奈川県が81.3%、埼玉県が84.0%、千葉県が78.7%となった。

1戸当り平均価格は5,215万円で、前月比では151万円上昇、前年同月比では408万円上昇。1平方メートル当たり単価は73.0万円で、前月比では2.2万円上昇、前年同月比では5.8万円上昇した。

即日完売は571戸、フラット35登録物件戸数は4,116戸。3月末現在の翌月繰越販売在庫数は前月比23戸減の3,828戸(2013年3月末残戸数は4,327戸)。2014年4月の発売戸数は4,500戸を見込んでいる。