浅野忠信、"孤高の探偵"を演じるも「オカマだと思って見て」

俳優の浅野忠信、綾野剛、女優の小雪、冨永愛が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた、連続ドラマ『ロング・グッドバイ』の記者会見に出席した。

同ドラマは、レイモンド・チャンドラーの小説「ロング・グッドバイ」を、脚本家の渡辺あやが戦後の日本を舞台に描いたハードボイルド作品。私立探偵の増沢磐二(浅野)は、酔っ払って倒れていた原田保(綾野)を助けて以来、酒を飲み交わす仲になる。ある夜、保の妻で大物実業家・原田平蔵(柄本明)の娘・志津香(太田莉菜)が殺される事件が起き――というストーリーで、ドラマは、NHK総合で19日21時から毎週土曜日放送(全5回)。

連続ドラマ初主演となる浅野は、「演じている最中は、がむしゃらで迷いや葛藤もありましたが、それを含めて良かったんだなと思った」と出来映えに満足げで、磐二に仕事の依頼をする上井戸亜以子を演じた小雪は、「主人公が両性から見て魅力的で、底力のあるドラマ。いつの時代も、主人公が魅力的な作品は原動力になる」と笑顔でアピール。「亜以子は最も重要なカギ」と言う浅野は、「女性のピュアな愛情は、人に伝わり感じさせるものがある。男には入れない世界だし、切ない気持ちになりました」と撮影を振り返った。

一方、「とにかく浅野さんが格好良い。男も女も惚れさせる……、何なんでしょうね?」と浅野に魅せられた様子の綾野は、「浅野さんのように人間力のある人が引っ張る作品に出れて、本当に自分の糧になった」と尊敬の眼差し。"孤高の探偵"というシブい役どころを、小雪や冨永からも大絶賛され照れ笑いを浮かべていた浅野だが、6日に自身のツイッターにアプリを使った女装写真を投稿するというお茶目な一面が話題に。「面白いと思ってやってみたら、反響がすごくて(笑)。格好良いだけじゃなく、オカマでもあると思って見ていただければ」と締めくくって、笑いを誘っていた。