トヨタ自動車は2日、小型FRスポーツ「86」を対象に、サーキットで採取した走行データをUSBメモリーに転送する新装置「スポーツドライブロガー」を6月2日に発売すると発表した。価格は9万1,800円(取付費など諸費用は別)。

『グランツーリスモ6』の「GPSビジュアライザー」画面

スポーツドライブロガーは、リアルとバーチャルの融合によりクルマの新しい楽しみ方を体験できるという新装置で、専用GPSからの位置情報と車両内部のコンピュータ同士のデジタル通信情報を内部メモリーに記憶した後に、USBメモリーへ転送できる。転送される情報は、「GPS信号」「アクセルペダルストローク」「ステアリング舵角」「ブレーキ操作信号」「シフト操作信号」「エンジン回転数」「車速」などの走行データで、対応アプリケーションを使って活用することが可能だ。

「スポーツドライブロガー」の作動スイッチ

対応アプリケーションの第1弾は、家庭用ゲーム機「PlayStation3」専用ソフトウェア『グランツーリスモ6』。4月7日にオンライン上で配信予定の、ソフトウェアアップデート(1.06)のインストールによって使用できる「GPSビジュアライザー」の機能を使うことで、サーキットで実際に走行したデータを画面上に再現できるとのこと。現時点で対応可能なサーキットは、「富士スピードウェイ・国際レーシングコース」「筑波サーキット・コース2000」「鈴鹿サーキット・国際レーシングコース」で、今後順次拡大する予定。

『グランツーリスモ6』の「GPSビジュアライザー」画面

『グランツーリスモ6』の「データロガー」画面

『グランツーリスモ6』では、実際の走行データに基づいた走行シーンをゲーム画面上に再現でき、再現された走行データとゲーム上で対戦することも可能。また、同ゲーム内のデータロガー機能と組み合わせることにより、プロドライバーの走行データと自分の走行データを入力し比較することで、運転テクニックをゲーム上で学習するといった活用も可能になるという。