アウディ ジャパンはこのほど、同社のラインアップの頂点に立つプレミアムラグジュアリーサルーンである新型「A8」「A8 L」を発売(一部グレードなどは除く)した。マトリクスLEDヘッドライトやアダプティブクルーズコントロールなど、最新の装備を多数採用した。

アウディの新型「A8 L」

「A8」は2010年に登場したアウディのフラッグシップモデルで、美しいデザインと軽量・高剛性のアルミニウムボディASF(アウディ スペース フレーム)などを特徴とする。今回のモデルチェンジでは、その先進性に磨きをかけ、多数の最新技術を取り入れた。

エクステリアでは、シングルフレームグリルがより彫刻的なデザインとなり、バンパーやボンネットの形状も刷新。マトリクスLEDヘッドライトも採用された。ロービーム用のLEDと25個の小さなLEDで構成されるハイビームユニットから構成され、ハイビーム時にカメラでセンシングを行い、必要に応じてLEDを個別に点灯・消灯することで、対向車や先行車を幻惑することなく、路面を照射する画期的なライティングシステムだ。

「A8」「A8 L」のエンジンは、スーパーチャージャー付きV6 3.0 TFSI、ツインターボ付きV8 4.0 TFSI、6.3リットルのW12 FSI、そして2.0 TFSIに電気モーターを組み合わせたハイブリッドがラインアップされる。4.0 TFSIとW12エンジンには、シリンダーオンデマンドシステム(COD、気筒休止システム)を搭載して燃費性能を高めた。トランスミッションはすべて8速ティプトロニックが組み合わされる。

「S8」はよりパワフルな最高出力520PSの4.0 TFSI V8エンジンと、8速ティプトロニックを搭載する。こちらも気筒休止システムや、スタート ストップシステムのほか、エネルギー回生システムなどを採用し、走行性能と低燃費を両立している。

装備面では、駐車時に自動でハンドル操作をしてくれる「360°ディスプレイ」(サラウンドビューモニター)の付いたパークアシスト付アウディパーキングシステムを全車に標準装備。オプションの「アウディ プレセンスプラス」を選ぶと、自動ブレーキ機能のアウディブレーキガードや自動ステアリング修正機能が付いたアクティブレーンアシスト、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールなど最新の安全装備が追加される。

価格は、「A8 3.0 TFSI quattro」が980万円、「A8 ハイブリッド」が970万円、「A8 L W12 クワトロ」が2,085万円など。なお、「A8 L W12 クワトロ」および「S8」のみ、5月8日の発売となる。