国立新美術館(東京都港区)は6月18日~9月1日にかけて、「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」を開催する。

レオン・バクスト、アレクサンドル・ゴロヴィン「不死身のカスチェイ王の従者」の衣装(《火の鳥》より)1910年 オーストラリア国立美術館

レオン・バクスト 「女王タマールの友人」、「女王タマール」、「レズギン人」の衣装(《タマール》より)1912年頃 オーストラリア国立美術館

バレエ・リュス32演目の衣装コレクションを展示

1909年にパリでデビューしたロシア・バレエ団の「バレエ・リュス」は、革新的なステージにより一世を風靡(ふうび)した伝説のバレエ団。ピカソやマティス、コクトー、ブラック、ローランサン、シャネルら、当時パリで活躍していたアーティストを取り込み、新しいスタイルの「総合芸術」として美術やファッション、音楽の世界にも大きな影響を与えた。

同展ではオーストラリア国立美術館が保有する、世界屈指のバレエ・リュスのコスチューム・コレクション32演目、約140点の作品を中心に、デザイン画や資料なども展示。約40年かけて丁寧に修復されたコスチュームが、オーストラリア国外で初めてまとまった形で公開される。

オーギュスト・ベール《薔薇の精》─ニジンスキー 1913年 オーストラリア国立美術館

フアン・グリス「伯爵夫人」の衣装(《女羊飼いの誘惑》より) 1924年頃 オーストラリア国立美術館

期間中は様々な分野から専門家を招き、講演会やワークショップなどを開催する。また、来場者が年齢に関係なく展覧会を楽しめるよう、ガイドブックを会場で無料配布する。

開館時間は10:00~18:00。金曜日、8月16日、23日、30日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)。休館日は毎週火曜日(8月12日は開館)。入場料は当日一般1,500円、大学生1,200円、高校生600円。前売りは一般1,300円、大学生1,000円、高校生400円。中学生以下は無料。