ビー・エム・ダブリューはこのほど、「2シリーズ」の新しいモデル「2シリーズ アクティブ・ツアラー」を発表した。5ドアハッチバックのプレミアムコンパクトモデルで、多用途性と機能性を高いレベルで満たすため、ブランド初となる前輪駆動を採用した。

「2シリーズ アクティブ・ツアラー」

「2シリーズ」は、2月に発表された「2シリーズ クーペ」で新しく設定されたが、今回発表された「2シリーズ アクティブ・ツアラー」では、クーペをハッチバックモデルにしたバリエーションモデルではなく、まったく異なるメカニズムを採用している。軽量、低燃費を誇る最新世代のエンジンをフロントに横置きし、前輪を駆動するFFレイアウトとなっているのが最大の特徴だ。同社はMINIブランドでFFの「MINI」を販売しているが、BMWブランドとしては初の前輪駆動モデルとなる。

FF化にともない、エクステリアの特徴であったロングノーズ・ショートデッキも根本的に改められ、ボンネットが短くキャビンを広く取ったプロポーションとなった。サイズは全長4,342mm、全幅1,800mm、全高1,555mm。キドニーグリルやヘッドライトのデザインも、「2シリーズ クーペ」とはまったく異なる。

インテリアは、容量468~1,510リットルのラゲッジルームを備え、高い利便性を誇る。リアシートは40:20:40の分割可倒式で、前後スライドやバックレストの角度調整が可能。オートマチックテールゲートを標準装備し、足の動きでゲートを開けられるスマート・オープナーをオプション設定する。

エンジンは1.5リットル3気筒と2.0リットル4気筒のガソリン、2.0リットル4気筒のディーゼルの3種類。最高出力はそれぞれ136PS、231PS、150PSとハイパワーだ。同時に燃費性能も優れており、1.5リットルモデルの「218i」のMT仕様は複合モード燃費が4.9リットル/100km。トップモデルである2.0リットルモデルの「225i」の複合モード燃費は6.0リットル/100kmとなっている。ディーゼルエンジンを搭載する「218d」はさらに優れており、4.1リットル/100kmだ。