第88回アカデミー賞でW受賞に輝いた『アナと雪の女王』(3月14日公開)の日本版で、女優の松たか子と神田沙也加が歌うデュエットシーン映像が11日、公開された。
本作は、運命に引き裂かれた王家の姉妹、エルサとアナを主人公にしたスペクタクル・ファンタジー作品。先日発表された第88回アカデミー賞で、主題歌賞(Let It Go)と長編アニメーション賞のW受賞を達成し、全世界興行収入は10億ドルを突破した。
日本版では、妹・アナの声を神田沙也加が、姉・エルサの声を松たか子が担当し、セリフだけでなく歌唱パートも務める。今回公開されたデュエットシーンで披露しているのは、姉・エルサの秘密の力を隠すために長い間閉ざされていた城の門が、エルサの王位継承によりついに開かれる戴冠式の朝に歌われる楽曲。
同楽曲では、雪の女王・エルサは、触れるものを凍らせるという秘密の力を民衆の前でさらしてしまうことを恐れ「1人で居たいのに。誰にも会いたくない」と不安をあらわにするが、「今日だけはうまくやろう。隠し通すのよ」と前進しようとする心境も表現。一方アナは、閉ざされていた門が開かれるという"自由"からのうれしさに満ちあふれ、「1日だけでもときめきたい!」と恋へのあこがれを歌っている。
歌曲を担当したロペス夫妻は、楽曲について「単に"すべてが最高!"や"寂しいわ"というだけの歌であれば簡単に作れます。でも私たちは、両極端な2つの感情を1つの楽曲で表現する歌を作る必要がありました。そして生まれたのが『生まれてはじめて』という曲です」と説明。デュエットという技法を使ってアナの人物像や欲求を表現しつつも、同時に姉とのコントラストを描きストーリーテリングの要素を持たせているという。この表現力が必要とされる楽曲を、神田と松は、舞台で培ってきた演技力を生かして歌っている。
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