公開初日を迎えた特撮映画『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』第1弾『白ノ章』の舞台あいさつが8日、東京のシネ・リーブル池袋で行われ、藤田玲、梨里杏、武子直輝、セイン・カミュら主要キャスト陣に加え、金田龍監督が登壇した。
『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』は、原作者である雨宮慶太監督が「スピンオフではなく、新しい牙狼のシリーズである」と宣言し、『牙狼<GARO>』を冠とするこれまでのシリーズとは異なる全く新しい特撮作品。『牙狼』の世界観を紡ぐ第1弾『白ノ章』と第2弾『黒ノ章』(3月22日公開)が制作され、鋼牙とは対を成すライバルキャラクターから主人公となった涼邑零ならではの人々とのふれあい、心の葛藤、そして壮絶な戦いが連続ストーリーで描かれる。主題歌は『牙狼』シリーズでもおなじみのJAM Projectが手がけ、脚本は数々の特撮作品やアニメを手がけてきた小林靖子氏が担当している。
主人公・涼邑零を演じた藤田は「『絶狼』っぽさが最初から最後まで続いていて、金田ワールドだなと思いました」と、新たな『牙狼』シリーズを表現しながら、現場での思い出として「魔導具シルヴァ役の(声優)折笠愛さんと同じシーンに出演して、(完成した映像で)実際に話しているところにはとても感動しました!」という、特撮作品ならではのエピソードを紹介。梨里杏は、テレビで見ていた役者たちとの共演に感激しており「オープニングからエンディングまですごく格好良くて、自分も出てるのに鳥肌が立ちました。台本にないアドリブやシーンが多いのが面白かったです」と、臨機応変な撮影スタイルだったことを明かしていた。
武子は、寒い中ADが自分にだけ毛布を持ってきてくれなかったエピソードで会場を笑わせ、実際の撮影ではどんどんコミカルな方向に演技指導された裏話も披露。セイン・カミュは「監督は台本を読んでどう感じた? と僕たちに聞いて、どんどん引き出してくれる、引き出し上手なんです。現場ではCGがないので、完成した映像で光りまくったりしているのを見ると驚きます」と、CGによる映像の変化を身振り手振りを交えて熱く語っていた。
舞台あいさつの後半には、総監督・原作の雨宮慶太氏も飛び入りで登場し「今日は大事なお友達が来ています!」と客席を指すと、「お疲れさま!」「応援に来た!」と、そこには『牙狼』の主人公・鋼牙を演じた小西遼生、さらには御月カオル役の肘井美佳の姿が。藤田は「『絶狼』には出演していないキャストが来るのもこのシリーズらしい!」と結束の強さを喜ぶも、小西に「仕方ないから来たんだよ!」と返され、「仕方ないとか言うな!」とはにかんでいた。
最後に金田監督は「ぜひお友達、お父さんお母さんにお声がけいただいて、劇場で見ていただくのをお待ちしています!」と締めくくった。『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』第1弾『白ノ章』はシネ・リーブル池袋ほかで公開中、第2弾『黒ノ章』は3月22日より公開。