日産自動車は、100%電気商用車「e-NV200」の欧州市場向け正規生産車両を、スイスのジュネーブで開催された『第84回ジュネーブ国際モーターショー』(一般公開は3月6日~16日)に出展したと発表した。

「e-NV200」

e-NV200は、電気自動車「日産リーフ」と多目的商用バン「NV200」の特性を併せ持つ、小型商用車のゼロエミッションモデル。5月に販売を開始する欧州市場では、商用の「バン」、5人乗りの「コンビ」、乗用の「エヴァリア」を投入するとのこと。ビジネスユースをメインに想定しているが、大人数の家族などのプライベートユースなどでも魅力的な仕様だという。

航続距離は、同クラスのバンを利用するビジネスユーザー49%の一日平均走行距離(100km)よりも長い170km(欧州NEDCモード)で、最高速度は120km/h、最大積載量と荷室スペースはNV200と同等を実現。バッテリーは、夜間に家庭用電源(16A/単相/3.3kW)から充電可能で、32A/6.6kWの電源を利用した場合の充電時間は4時間、チャデモ専用の50kW直流急速充電器を利用した場合には、30分で80%の充電が行える。なお、ヨーロッパ各地には、チャデモ急速充電器が1,000基以上設置されており、加えて多くの企業が専用の急速充電設備を自社倉庫や事務所に設置しているという。