アディダスジャパンは27日、都内で「adidas 『円陣プロジェクト』」の発足式を行った。会場には名波浩さん、浅尾美和さんら同プロジェクトに賛同した各界の著名人が「円陣アンバサダー」としてかけつけたほか、サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も登場した。詳細をレポートする。

「adidas 『円陣プロジェクト』」発足式の参加者。左からKEIJIさん、SHOKICHIさん、NESMITHさん、TETSUYAさん、アルベルト・ザッケローニ監督、ピカチュウ、浅尾美和さん、東尾理子さん、森田あゆみさん、名波浩さん

円陣の輪を広げ、国民一体となって日本代表を応援

同プロジェクトは、サッカー日本代表ユニフォームのコンセプトである「円陣」に関する様々なコンテンツを実施していくことで、日本中に「円陣」の輪を広げ、6月のブラジルワールドカップ(W杯)に出場する日本代表を約1億3000万人の国民が一体となって応援することを目指している。

日本中を一つの輪にしようとする「adidas 『円陣プロジェクト』」

その考えに賛同した様々な業界の著名人が「円陣アンバサダー」に就任。自身が活躍するフィールドなどにおいて、サッカー日本代表を応援するとともに、プロジェクトの拡散活動を行うという。同プロジェクトの発足式を行ったこの日は、円陣アンバサダーとしてスポーツ界からザッケローニ監督、名波さん(サッカー)、浅尾さん(バレー)、東尾理子さん(ゴルフ)、森田あゆみ(テニス)さんが、芸能界からはEXILEが、ゲーム界からはピカチュウがかけつけた。

「円陣アンバサダー」としての抱負を語る浅尾さん

ザック「円陣というコンセプトはすばらしい」

同プロジェクトで応援される立場になるザッケローニ監督は、「円陣というコンセプトはすばらしく感じているし、個人的にも気に入っている」と喜びのコメント。さらに「当然、ブラジルに行くにあたってこの円陣が日本の中で大きくなればなるほど、我々にとって力になるから、日本中が一つになって大きな円陣が作れるようになればいいなと思っている」と続け、国民全体でのサポートを要請した。

円陣というコンセプトが好きだと語るザッケローニ監督

浅尾さん「円陣で体も心も準備ができる」

各アンバサダーも、円陣に対する思いを語ってくれた。バレーボール部に所属していた高校時代は、すべての試合前で必ず円陣を組んでいたという浅尾さんは、「円陣をすることによって、体も心も準備ができるんですよ」とその重要性を説明。東尾さんは「家族や子供と一緒に円陣を組んで(サッカー日本代表の)サムライブルーを応援していければいいな」。また、今後は全国各地のサッカー試合のパブリックビューイング(PV)に、日本代表のユニフォーム姿で登場するというピカチュウも「ピッカー!」と、アンバサダー就任への抱負を力強く述べた。

「円陣アンバサダー」としての意気込みを語る、左から東尾さん、森田さん


国民からの期待を背負うことの重圧

また、この日は各アンバサダーに、名前入りのユニフォームがプレゼントされた。日本代表の10番を背負ってプレーしたこともある名波さんは、「(日本代表のユニフォームは)なかなか着るチャンスはないと思うので、こうして作っていただいただけでもうれしい。息子が喜ぶと思うので、ありがたく頂戴します」と感慨深げに話した。

日本が初出場を果たした1998年のフランスW杯の予選と本大会に出場し、国をあげて応援された経験もある名波さん。「(他のアンバサダーの)皆さんは、5万人から称賛の拍手は(浴びた経験が)あるかもしれないが、5万人からブーイング(された経験)とかはないと思うし、パイプ椅子とかが飛んできたことはないと思う。そんな予選を戦ってきた」と、国民からの期待を背負うことの過酷さを力説した。

日本中から応援されることの経験談を語った名波さん

それでも、「日本国中、それから世界で色んな活躍をしている日本人が応援してくれるであろうワールドカップなので、ぜひ良い結果を出してほしい」(名波さん)。世界中のサムライブルーのサポーターからの声援を重圧と感じることなく、力に変えていい結果をつかみとってほしいとエールを送った。

ジャンルは違えど、EXILEメンバーもサムライブルーを応援!

ザッケローニ監督から、浅尾さんらにユニフォームが直接手渡される場面も

なお、目前に迫った3月5日の「キリンチャレンジカップ2014」のニュージーランド戦では、東京都・渋谷をはじめ、名古屋、仙台などの全国8エリアでPVが行われ、名波さんは滋賀県で、浅尾さんは愛知県でサポーターと応援することが決定している。W杯本番まで残すところ3か月余り。6月の本番へ向けた予行演習として、PVやスポーツバー、自宅などで大きな輪を作り、日本代表を応援してみてはいかがだろうか。