JR東日本盛岡支社は、4月1日の岩泉線廃止にともない、運行を開始する代替バスの運賃や時刻表などを発表した。

岩泉線廃止にともない、東日本交通による代替バス「岩泉茂市線」が運行される

代替バスは岩手県の東日本交通が運行。「岩泉茂市線」の名称で、茂市駅~岩泉病院間を1日8本(上下各4本)運行する(上り初便のみ和井内発)。初乗り運賃は140円。宇津野停留所~浅内停留所間はバス停以外でも乗降可能な「フリー乗降区間」となる。

回数券・定期券も使用できる。回数券は東日本交通本社営業所とバス車内にて販売され、岩泉自動車運輸・小川タクシー・岩手県北自動車が発行する「岩泉町民バス回数券」との共通利用も可能に。定期券は、東日本交通本社営業所と茂市駅・宮古駅にて販売する。

岩泉線では2010年7月31日、押角~岩手大川間にて、崩壊した土砂に列車が乗り上げ、脱線する事故が発生。同年8月2日からバスによる代行輸送が実施されてきた。列車の安全確保に多大な費用と時間を要する一方、利用者の減少が続いていたことから、JR東日本は鉄道としての復旧を断念。沿線自治体との協議を経て、昨年11月に国土交通省へ岩泉線廃止の届出を提出していた。