フォルクスワーゲン グループ ジャパンはこのほど、「ゴルフ」シリーズのフラッグシップモデルとなる新型「ゴルフ R」を発売した。先代モデルより排気量をダウンサイジングしながらも、280PSを発揮するシリーズ最強のパワートレインと、4輪駆動システム「4MOTION」を組み合わせている。

フォルクスワーゲン「ゴルフ R」

現行「ゴルフ」は昨年、輸入車で初となる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど高い評価を得ている。「ゴルフ R」は、9月25日から販売開始した「ゴルフ GTI」に続くスポーツモデルであり、「ゴルフ」シリーズのフラッグシップモデルとなる。

エンジンは先代モデルが排気量3.2リットルだったのに対し、2リットルへと大幅にダウンサイジング。しかし、最高出力は先代モデルより24PS増となる280PSを達成し、フラッグシップと呼ぶにふさわしいハイパワーとなっている。同時にアイドリングストップシステムやブレーキエネルギー回生システムで構成されるブルーモーションテクノロジーを、「ゴルフ R」として初めて搭載。JC08モード燃費は先代モデルの12.4km/リットル(10.15モード)から14.4km/リットルへと向上した。

エクステリアは、フロント部分に「R」専用の大型エアインテーク付きバンパーや「R」ロゴが入ったブラック塗装のフロントグリルを装備。リヤには左右2本ずつ計4本のクロームデュアルエキゾーストパイプとブラックのディフューザーを装着し、スポーツイメージを高めた。

パワートレインとして四輪駆動システムを採用するのと同時に、数多くの安全装置や、「自動運転」の基礎となる技術も装備している。アダプティブクルーズコントロール「ACC」では、従来のオートクルーズシステムの拡張機能として、「全車速追従機能」が付いており、設定車速および車間を計測しながら自動追従走行が可能となった。トランスミッションに6速DSGを搭載しており、価格は510万円。