ドラマ評論家・成馬零一氏による著作『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社 1,680円)について、アイドル評論家・中森明夫氏と批評家・宇野常寛氏がコメントを寄せた。

ドラマ評論家・成馬零一氏の著作『キャラクタードラマの誕生』

昨年12月25日に発売された同書は、『銭ゲバ』の岡田惠和、『最高の離婚』の坂元裕二、『家政婦のミタ』の遊川和彦、『あまちゃん』の宮藤官九郎、『すいか』の木皿泉、『リーガルハイ』の古沢良太といった刺激的なドラマを作る6人の脚本家の作品を読み解きながら、80年代後半に一世を風靡した「トレンディドラマ」に続く、新しいドラマの潮流を「キャラクタードラマ」という新概念で説き起こす。

"オタク"という言葉の生みの親で、文化やポップカルチャーの批評を中心に活躍している中森氏は、同書について「『あまちゃん』も『半沢直樹』もキャラクタードラマだった! 気鋭の批評家による目からウロコの画期的論考…これを読まずしてエンタメの未来は語れない!」、批評誌『PLANETS』の編集長を務め、現代日本のポップカルチャーや文学についての評論を多数執筆してきた宇野氏は「テレビドラマだからこそ描けるものがある。僕たちはずっとそう信じてきた。本書はそんな確信が書かせた『物語ること』をめぐる物語だ」とそれぞれコメントを寄せている。

カバーモデルを務めたのは、橋本愛とともに大森靖子『ミッドナイト清純異性交遊』のミュージックビデオに出演したことが話題となった蒼波純。アイドル発掘オーディション「ミスiD(アイドル)2014」でグランプリを受賞し、注目を集める蒼波は、同書の表紙でiPadやPSPのディスプレイでドラマを見る3人の美少女を演じている。