みなさんは食事の時、割り勘で支払ってますか? 割り勘というのは、「参加者の同等割にして代金を支払うこと」で、「割前勘定」の略。外国では概念自体がなかったり、ぴったり当てはまる言語がなかったりする場合もあるそうですが、実際のところどうなのでしょう? 男女のデートや年配者・年少者の食事などで“割り勘”はありかどうか、日本に住む外国人20人に聞いてみました。

割り勘はない!

■割り勘はないので、日本でびっくりした。マリでは誰かが払う。いつも違う人が払う(マリ/30代前半/男性)

「びっくりした」というのにびっくりです! 割り勘という概念自体がないのですね。

■合計金額を全員で均等割りすることはまれです。それぞれ注文した分を負担することは一般的です(チェコ/30代後半/女性)

■タイでは大体半分出すとか自分の分だけ出すとかじゃなくて、「今回は自分が出しますよ」みたいな感じです(タイ/30代後半/女性)

自分の分だけ払う国、自分の分だけ払うというのはない国、と真逆なんですね。一度きりしか会わない場合はどうするのか、気になるところです。笑顔の国のタイなら、そんな小さなことは気にしないのでしょうね。

デートで割り勘はありえない

■デートなら女性は絶対払わない。大体、誘う人=払う人(ギリシャ/30代前半/男性)

■割り勘もなくはないのですが、「格好悪い」イメージです。特にデートでは、割り勘を提案した男性とは二度と口を利かない女性もいるぐらいです(ロシア/20代後半/女性)

■男女のデートは男性が出します(シリア/30代前半/男性)

■デートで大体男性が払う。配偶者といる時も男性が払う(トルコ/20代後半/男性)

■デートは男性が払うのが多い(台湾/40代前半/男性)

■デートなら男性が払う(イラン/20代前半/女性)

■最初のデートは絶対男性! その後はずっと割り勘です(オランダ/30代前半/男性)

デートの場合は、男性が出す場合が多いようですね。なかでもギリシャやロシアの女性はかなりのバッサリぶり! 気軽なつもりの割り勘がうっかり失恋も!? その点、オランダの最初だけ払うというのは分かりやすくていいですね。

マナーとしては男性・年上の人が払う

■大体男性、年配の人(年の上の人)が払ってくれる。友達同士でも今回は私が、次はあなたがって順番で払うのが一般的(韓国/30代後半/女性)

■友達同士で割り勘をする。年配者・年少者の中で年配者が払う(イラン/20代前半/女性)

■母国では年配の人が払うことが多い(チュニジア/40代後半/男性)

■中国ではお金を払うのは大体上司や男性が多いです(中国/20代後半/女性)

■割り勘もあるが、経済能力の高い人が払うのも多い(台湾/40代前半/男性)

年配者が払うという答えは、たまたまなのかアジアと中東の方々でした。年配者という考え方が国や文化の特徴なのかもしれませんね。上司や経済能力、という観点は中国文化圏なのでしょうか。

■年配者に対しては特にルールがないと思いますが、多分若いの人が払った方が礼儀正しいと見られます(ブラジル/30代後半/男性)

一方で、若い人が払った方が、というのがブラジルでした。この逆文化も面白いですね。

割り勘あり

友人同士や若者同士での割り勘は、最近増えている、という国もあるようです。

■割り勘はありだけど、最近の若者(友達同士)以外はあり得ない(韓国/30代後半/女性)

■最近母国でも割り勘があります(ペルー/40代前半/女性)

■最近の男女デートでは、必ず半分ずつ出し合ってるみたいです(フィリピン/40代前半/女性)

むしろ、きっぱり割り勘と言い切る国も。これまた、合理的なお国柄でしょうか。

あります、特に友達関係で(アメリカ/30代後半/男性)

日常的には割り勘が多いのですが、特別なイベントの時はそうでないこともあります(ドイツ/30代後半/男性)

スウェーデンでは割り勘が基本です(スウェーデン/40後半/女性)

割り勘自体がケチだと思われたり、侮辱に値する場合もあったりするそうです。最近では若者の間で、合理的な考え方として増えてきている国もありましたが、お金の払い方は国それぞれ。特に冒頭のように、デートなどはそれだけでNGとなってしまうお国柄もあるそうなので、事前にその国の文化を知っておくことも大切になりそうです。