話題のドラマ『クロコーチ』(TBS系)で東大卒のキャリア警部補・清家真代を演じる剛力彩芽。“ゆすり、たかり、隠蔽当たり前”な超悪徳刑事の黒河内圭太(長瀬智也)とコンビを組み、未解決凶悪事件を追究していくうちに、3億円事件の真相へと迫っていく……。ダークな刑事という新しいヒーロー像を描いたドラマ、それが『クロコーチ』だ。

清家は清廉な女性だったが、黒河内と行動を共にすることで、いろんな意識が変わってゆく。さらに事件に巻き込まれることが多く、危険な場面に次々と遭遇する。過激なシーンにもまっすぐぶつかっていく剛力に、撮影の裏話や原作についても語ってもらった。

■プロフィール
剛力彩芽 ごうりき あやめ
1992年8月27日生まれ、神奈川県出身。O型。
2011年、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)でロングヘアをばっさり切り、現在のトレードマークとも言えるショートカットに。現在まで多数のドラマ、映画に出演。2014年には映画『黒執事』『L♡DK』の公開が控えている。
公式ホームページhttp://fc-goyou.oscarpro.co.jp/

——『クロコーチ』は同名の人気漫画が原作のドラマですね。

「はい、原作も読んでいます!」

——元のお話だと清家は、“清家真吾”という男性ですよね。剛力さん演じる清家真代はある意味、ドラマオリジナルの役となりますが、役作りはどういう形でされましたか?

「監督さんとすごく話し合いましたね。特に1話は、その場でかなり試行錯誤を繰り返し、監督も一緒に考えながら、お芝居をしていった感じです。3~4話で、やっとつかめてきたかな。清家は新米の警部補で、いわゆる“キャリア組”。曲がったことが大嫌いで、真っ直ぐな女性ですが、黒河内さんと一緒にいることでどう変化していくのか、今はそこをすごく考えています」

——剛力さんから見た“清家真代”とはどんな人? 友達になれそうですか?

「お友達になれるかなぁ(笑)。あっ、でもなれる気がします! 2人でいたら、一緒にボーッとできるというか。私がよくしゃべる人なので、私の話をずっと聞いていてもらうかも(笑)。清家は、興味が出てきたらすごく相手を掘り下げる人間なので、意外と仲良くなれそうですよね」

——“東大卒で、記憶力バツグン”という設定ですが、エリート役の演技は難しかったりしますか?

「今までそういう役を演じたことがないし、“頭がいいね”と言われたこともないので(笑)、エリートの雰囲気を出せるか最初は不安でしたね。でも周りの人たちから“頭が良さそうに見えるよ”と言われたので、一安心です」

——役作りをする上で、イメージした人はいましたか?

「いえ、監督やプロデューサーに言われたことを素直に聞いて、演じるようにしました。あと、清家は視聴者に一番近い目線の役だと思うので、黒河内さんに言われたことを真っ直ぐ受け止めるようにしています」

——ドラマの中では女性とのキスシーンなど、過激な演技にも挑戦していますよね。

「今回は“相手との距離が近い”という設定があったので、気づいたら流れや勢いでチュッ、みたいな感じでしたから、キス自体はドキドキするヒマもなく終わっちゃったな、という印象です」

——吊されるシーンにもチャレンジしていましたね。

「スタッフさんから“首を絞められた時は声が出ないよ”と説明を受けて、監督からは“こうしてほしい”という意向もあり……。危険寸前のギリギリのところを狙って、体当たりで演技しました!」