ドイツのポルシェAGは、納車開始が間近に迫った「918 スパイダー」に最終的なチューニングを施し、そのパフォーマンスをさらにアップさせたことを明らかにした。

「918スパイダー」

「918 スパイダー」は、驚異的な性能と低燃費を両立させた新世代のスーパーカー。4.6リットルのV8エンジンと2個のモーターを搭載し、システムトータルでの最高出力は880PS以上にもなる。すでに注文を受け付けており、納車が目前に迫っているが、最終的なチューニングが成功したことで、その性能が従来の発表よりさらに高まったという。

重量を最適化したヴァイザッハパッケージを装着すると、0-100km/h加速のタイムは2.6秒で、従来の発表より0.2秒短縮された。0-200km/h加速は7.2秒で0.5秒短縮、0-300km/h加速は19.9秒で2.1秒短縮されている。電気モーターだけで走行する際のパフォーマンスも改善されており、0-100km/h加速は従来6.9秒と発表されていたが、6.2秒となった。ヴァイザッハパッケージを装着した場合、さらに6.1秒に短縮される。

「918 スパイダー」のヴァイザッハパッケージ仕様車は、ニュルブルクリンクで6分57秒というラップタイムをマークしており、これは現時点でのオンロードモデルの最速ラップとなっている。最終的なチューニングを施す前のコンディションでこのタイムが達成されていることからも、「918 スパイダー」の驚異的な性能の一端がうかがい知れる。