東京電力は12日、福島第1原子力発電所4号機の燃料取り出し用カバー設置工事が完了したと発表した。

同社は2012年4月17日から、「福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」に基づき設置工事を進めてきたが、2013年11月12日に、原子力規制委員会より使用前検査の終了証を受領し、工事が完了した。

4号機燃料取り出し用カバー(出典:東京電力Webサイト)

天井クレーン(出典:東京電力Webサイト)

4号機燃料取り出し用カバー(出典:東京電力Webサイト)

燃料取扱機(出典:東京電力Webサイト)

工事進行過程は以下の通り。

  • 2012年3月23日:準備工事着工

  • 2012年4月17日:本体工事着工

  • 2013年1月8日:燃料取り出し用カバーの鉄骨建方開始

  • 2013年5月29日:燃料取り出し用カバーの鉄骨建方完了

  • 2013年6月7日:天井クレーンおよび燃料取扱機の設置作業開始

  • 2013年7月13日:燃料取扱機の設置完了

  • 2013年7月20日:外壁・屋根パネルの設置完了

  • 2013年9月25日:天井クレーンの設置完了

  • 2013年10月16日:原子力規制委員会による使用前検査の受検開始

  • 2013年11月12日:原子力規制委員会による使用前検査の終了証を受領し、完了

今後は、4号機使用済燃料プール内に保管されている燃料の取り出し作業へ向けて、準備を進めていくとしている。