日本最大のスポーツ自転車フェスティバル「CYCLE MODE international2013」は、今年で9回目を迎えた

100万円以上もする高級バイクからキッズ用アパレルまで、自転車をテーマにしたアイテムが世界中から集まる「CYCLE MODE international2013」。11月2日~4日には幕張メッセ(千葉県美浜区)にて、500社以上がブースを展開した。そこで、「人と違う自転車ライフ」をコンセプトに、会場で出合ったアイテムを紹介したい。

街乗りが楽しくなる変わりモノ

すれ違う人もきっと振り向くこと間違いなしなのが、「GSジャパン」が取り扱う折りたたみ自転車の「STRiDA LT - PASTEL」。チェーンでなくベルト仕様なのがポイントになっており、車輪にデザインされた水玉もかわいらしさを添えている。カラーはターコイズとマスタード、サンキストの3色で、サドルの下にはちょっとした荷物を載せられる荷台が付けられている。

独特な形状のため、始めこそ不安定な感じがするかもしれないが、街中をのんびり走るのにぴったりのモデルといえる。サイズは高さ720mm×幅1,130mm×奥行き360mmと、大体160cm以上の人が対象。簡単に折りたため、車輪を転がして運ぶことができるのもいい。

「STRiDA LT - PASTEL」7万円(税抜き)は、折りたたむとこんな感じに

「SUPACAZ」1color3,780円、2color4,410円、1color5,040円、Print5,040円(どれもエンドプラグ付き)

既存の自転車でイメージチェンジを狙うなら、ハンドルに巻くバーテープの交換がオススメだ。数千円の投資で、自転車の印象をガラリと変えることもできる。スペシャライズド創設者の息子であるアントニー・シンヤードが設立した「SUPACAZ(スパカズ)」は、“高級自転車にふさわしいバーテープ”がテーマになっている。テープは3層構造で滑りにくく、耐久性やクッション性に優れている。また、従来よりも伸縮率を1.8倍に高めることで、薄く巻いて軽量化を目指すユーザーにも応えるデザインとなっている。

何よりも注目なのはそのカラーリング。発色のいいカラーを用い、1色、2色、3色使いを用意。また、黒地にプリントを施したモデルもある。価格は3,780円からと、バーテープとしてみるとやや割高だか、自分だけの自転車を演出するアイテムとして重宝したい一品だ。

求む! 日本の代理店!!

サイクルモードの会場には、この場で代理店を見つけるというメーカーも出展しているため、日本未発売の海外モデルも展開されている。ドイツを拠点に欧州でシティーバイクや自転車アイテムを展開する「Liix」は、自転車のワンポイントとなるベルを発表。

ベルはシティーバイクのみならずスポーツバイクにも対応し、デザインは300種以上。形状も、直径30mmのマイクロベル(800円程度)から直径80mmのディンドンベル(2,000円程度)まで幅広くそろえている。早ければ来年の1月に、サイクルショップなどで展開される予定だ。

見かけはもちろん、「チリン♪」と響く音もかわいい

自転車の保管もこだわりたい!

自転車の大きな悩みのひとつが保管場所である。特にスポーツバイクは室内で保管している人が多いので、家族に白い目で見られながら何とか場所を確保しているという人もいるだろう。そこで、イギリスのメタル倉庫メーカーである「TRIMETALS」は、自転車のための倉庫を開発した。

「BICYLE STORE TM3」は、大人用のスポーツバイクが2台収納できる大きさ(高さ1,360mm×幅1,970mm×奥行き765mm)で、扉と側面に鍵を2個ずつ付けられるようになっている(鍵は別)。亜鉛メッキ処理を施したメタルフロアで、出し入れの手軽さを追求した低底仕様になっている。カラーはクリーム(16万8,000円)とムーアランド/オリーブグリーン(17万8,500円)を用意。

スポーツバイクが2台置ける「BICYLE STORE TM3」のクリーム(16万8,000円)

カラーが選べる「クランクストッパースタンド CS-102」(1万8,953円(税抜き))

とはいえ、屋外にスペースがないという人にとっては、いかに室内でコンパクトに、かつかっこよく自転車を飾るかということが重要になるだろう。「CycleLocker」が展開する「クランクストッパースタンド CS-102」は、幅50cmのスペースがあれば設置できるスタンド。約8kgと安定した形状になっており、ペダルを引っかけるだけなので、自転車を傷つけることなく簡単に収納できる。また、カラーもブラック、ホワイト、レッドから選べるため、インテリアとしても活躍する。

「クランクストッパースタンド CS-102」は1万8,953円(税抜き)だが、現在、機能性・カラー展開はそのままに、材料を見直すことで1万2,000円程度のコストダウンを目指したモデルを開発しているという。同モデルは、来年の1,2月のリリースが予定されている。

これでトレーニングも素敵に!?

「室内で」という流れでいうなら、屋内で自転車トレーニングができるサイクルトレーナーは一台欲しいところ。とはいえ、ただトレーニング機具としてだけでなく、インテリアとしても使えるものがあれば、トレーニングやフィットネスも楽しくなってくるかもしれない。

「MINOURA」の「Quottro C(クワトロシー)」は、レッド・ブルー・パープル・マゼンダ・イエローの5色を展開。ただし、レッド以外は限定カラーで、既に完売しているとのこと。負荷設定を4段階だけにするなど、ビギナーも扱いやすいモデルになっており、7~9kg程度の従来モデルに比べると、5.5kgという軽量化を実現した。ステッカーが付属されているので、自分の好みに合わせてデザインを楽しむこともできる。

ステッカー付きの「Quottro C」は2万5,047円(税抜き)

2013年のサイクルモード東京会場(幕張メッセ)は既に終了となったが、大阪会場(インテックス大阪)は11月9日~10日に開催される。会場では自転車著名人たちによるイベントや、最新モデルの試乗会なども開催されるので、ここで自転車な一日を楽しんでみるのもいいだろう。