パナソニックとテスラモーターズは、EV用リチウムイオン電池の供給拡大の契約を締結した。両社が2011年に締結した契約を更新および拡充した今回の契約にもとづき、パナソニックは今後4年間(2014~2017年)で約20億セルのリチウムイオン電池を供給する。

パナソニックのリチウムイオン電池とテスラモーターズの「モデル S」

両社はEV用の次世代電池を開発し、EV市場の拡大を加速するなど、これまで複数年にわたる協力関係を築いてきた。パナソニックの円筒形のリチウムイオン電池を複数組み込んだテスラのEV用電池の性能は、「ロードスター」と「モデルS」での2億km以上に達する走行実績が実証している。両社は最高のエネルギー密度と性能を実現する次世代の電池も開発。パナソニックの円筒形リチウムイオン電池は、とくにEVの品質や寿命を最適化するように開発されており、テスラはこれらの電池をパックした「モデル S」で、業界をリードする航続距離約500kmを実現している。

パナソニックの社内カンパニー、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の社長、山田喜彦氏は、「テスラと戦略的なパートナー関係が持てて光栄です。パナソニックは生産体制を増強してテスラのEVの生産拡大に十分なリチウムイオン電池を供給してまいります」とコメントしている。テスラがパナソニックから購入する電池は、「モデル S」と同様に2014年末まで量産予定の多目的車「モデル X」にも搭載される予定。