11月9日公開の映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』の完成披露試写会が28日、東京・汐留のスペースFS汐留で行われ、竹中直人、北乃きい、深作健太監督、ぶらっくさむらいが出席した。

映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』の完成披露試写会に出席した北乃きい(左)と竹中直人

本作は、名監督・深作欣二氏を父に持つ深作健太監督の最新作。娘の縁(北乃きい)が住むマレーシアに単身乗り込んできた片倉健(竹中直人)。縁の結婚を阻止しようと、偶然出会った中国人ドライバーのメリー(フー・ビン)とともに珍道中を繰り広げる。

撮影は2011年の夏に全編マレーシアロケで行われた本作。竹中は「撮影は毎日早くて、撮影の場所がロケバスで片道4時間ぐらい掛かったんです。安全運転なら6時間なんですが、運転手が凄い飛ばす飛ばす! 何度も死ぬかと思いましたよ」と客席を笑わせながら「撮影の合間にはロケバスの冷たい風を浴びるためにロケバスに行って、フー・ビンちゃんと一緒に昼寝しました。楽しい思い出です」と撮影を振り返った。劇中ではほぼウエディングドレス姿のまま撮影に臨んだという北乃も「朝から夜まで熱く、一日中緩めずにウエディングドレスを着たままバスケットやアクションのシーンもあって大変でした」と過酷な撮影を振り返り、共演したフー・ビンについて「すご凄く優しい方でいつもニコニコされていました。日本語が違っても監督がOKを出していて、それを試写で見た時に凄く可愛いな~と思いました」と好印象の様子だった。

また、この日は舞台あいさつの途中にカメルーンと日本のハーフであるお笑いタレントのぶらっくさむらいが登壇。北乃に結婚を申し込むもあえなく撃沈し、予定変更とばかりに深作監督に「映画の完成おめでとうございます!『ケンとメリー』のパート2がある時は、"ぶらっくさむらい"をよろしくお願いします!」と懇願して会場を笑わせた。映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』は、11月6日よりネット配信開始、11月9日より109シネマズほか全国公開。