2014年1月25日より全国公開される、タレントの中川翔子の初主演映画『ヌイグルマーZ』のプレミアトークショーが26日、東京・高円寺の「高円寺フェス2013」内で行われた。

左から高木古都、武田梨奈、市道真央、井口昇監督

トークショーには、井口昇監督、ヌイグルマーを演じる武田梨奈、共演の市道真央や高木古都が登壇した。本作の舞台でる高円寺に3年間住んでいたことがあるという井口監督だが、監督の印象を出演者たちに尋ねると、高木が「本番でモニターを見て、ものすごい笑っていてとても和やかな現場でした」、武田が「監督が一番女子なんじゃないかって言うくらい乙女で、スイーツの話とかしていて楽しい現場でした」と意外な一面を暴露。監督自身も「現場は女性ばっかりで女子会みたいでしたね。今こそ出すぞ俺の乙女! と思ってやりました」と、撮影現場を様子を振り返った。

武田に対しては「『デッド寿司』でドジな役を演じてもらったので、今回はカッコ良い役です。スプーンが武器の女の子から好かれるイケメンとヌイグルマーというアクションを魅せる2種のカッコ良さが見られます。京本政樹ばりの流し目に注目です」とベタ誉め。ツンデレっぽい役だという市道には「普段はアニメキャラのお誕生日会を開いちゃうような方なので、話をしているととってもメルヘンになりました」、そして、高木には「今までと違って超ワイルドな役で下品なセリフを言わせて悪かったなと思っています(笑)」と、それぞれの出演者たちについて語った。

イベント中盤には、初公開となる「高円寺特別映像」を上映。杉並区の公式ゆるキャラ「なみすけ」もスペシャルゲストとして応援に駆けつけたが、同時にゾンビたちが登壇者たちに襲いかかるというハプニングが。すると、ヌイグルマーに扮した武田が颯爽と現れ、華麗なアクションでゾンビたちを撃退する一幕もあり、会場を大いに盛り上げていた。久々にヌイグルマーの衣装を着たという武田は「撮影時よりちょっと太っちゃったのか、ひとつ衣装のチャックが壊れちゃって登場が少し遅れちゃいました(笑)。アクションの前に着替えで息切れです」と語りながらも、映画さながらの美しいアクションを披露した。最後に井口監督が「落ち込んでいる人や、ちょっと元気の無い人が元気になってもらえればと思います。特に女の子に観て欲しいです」と作品をアピールし、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

『ヌイグルマーZ』は、大槻ケンヂ率いるロックバンド「特撮」の楽曲「戦え! ヌイグルマー」が原作に、『デッド寿司』(2013年)や『電人ザボーガー』(2011年)で知られる井口監督がメガホンを取り、同曲の切ない詩世界を映像化。主演は、本作が初主演映画となる中川が主人公の鮎川夢子を演じ、生命を宿したテディベアと合体して戦士「ヌイグルマー」に変身する。世界を滅亡の危機に瀕させるゾンビの群れと戦っていくヒーローアクション映画であり、『エヴァンゲリヲン』シリーズに参加する鶴巻和哉氏とコヤマシゲトが「ヌイグルマー」のキャラクターデザインを手がけたことでも話題になっている。

■『ヌイグルマーZ』おもなキャス&スタッフ 出演:中川翔子、武田梨奈、市道真央、猫ひろし、高木古都、北原帆夏、ジジ・ぶぅ、斎藤工、平岩紙
監督:井口昇 / 原作:大槻ケンヂ / 脚本:井口昇、継田淳 / ヌイグルマーデザイン:鶴巻和哉、コヤマシゲト / 劇中歌:特撮 / 音楽:福田裕彦 / 企画・制作:ガンジス / 配給:キングレコード、ティ・ジョイ

(C)2013ヌイグルマーZ/フィルム・パートナーズ