国土交通省はこのほど、マンションの部屋に仕切りをして貸し出すなど建築基準法に違反した「違法貸しルーム」が、2013年9月末までに362件見つかったと発表した。8月末時点の調査から171件増加した。

同省は、国および地方公共団体に通報があった820件(2013年9月30日時点)について、立ち入り調査などを実施。調査を完了した428件のうち、建築基準法に違反するとして是正指導を行った物件は254件となり、是正指導準備中の107件、是正済の1件と合わせて8都府県362件で建築基準法違反が確認された。

「違法貸しルーム」全国計(出典:国土交通省Webサイト)

都道府県別に見ると、東京都が最も多く331件。次いで、神奈川県が13件、埼玉県と大阪府が各6件、千葉県と沖縄県が各2件、茨城県が1件、静岡県が1件となった。

同省は、引き続き特定行政庁と連携して建築物の安全性の確保を進めていくとし、情報提供を呼びかけている。